ザ・プレイヤーズ
【過去の投稿です】2018.5.28.記
本人たちより、デルズがバックコーラスに参加している点に興味が集まりがちなプレイヤーズ。<オールデイズ>盤で聴く事ができる。確かに代表曲「ヒール・ビー・バック」における下支え感やノーザン・ビート「アイ・ウォナ・ビーフリー」での乗りの厚みは特筆すべきだろう。しかし、デルズが感じ取れる・取れないにばかり集中すると、彼らのオリジナリティーに気が付きにくいし、そもそも疲れる。多分に私の耳の悪さではあるが、ここは素直に聴いていけば良いのではないか。YouTubeにも全曲アップされているほどのグループだ。デルズを持ち出さなくても愉しめる。
確かに、リードのハーバート・バトラーは弱っちい。ここぞという時にパワー不足を感じるのは否めない。だが、通して聴くと彼の薄味のヴォーカルが魅力を放つ。特に、ドゥーワップ系や、ややポップ寄りの曲、いわゆるメリハリに乏しい曲、ある意味ファジーな世界に彼の歌声は似合う。デルズのベース・ヴォーカル、チャック・バークスデイルの深い低音が度々登場するのは、バトラーとバランスを取る為のような気さえする。
それならば、「男が女を愛するとき」のような熱唱型の曲は、本来なら彼のレパートリーには入らないように思えるが、終始優しく歌い上げる事で、鉄板名曲のイメージが覆され、私は存分に愉しめた。
曲は素直に聴くに限る。
He'll Be Back
Peace of Mind
When a Man Loves a Woman
Since I don't have you
I WANNA BE FREE
Sunny
Why Do I Love You
Why Did I Lie
Get Hep to Love