2024年5月17日(金)思い通りにいかない世界
晴れ。良い天気。朝食は、黒糖クリームコッペパン、ぶどうパン、インスタントコーヒー。
我が家の定番の思い出話がある。娘は小学生の時教科書を読むのが上手だったらしく、担任の先生がヨメさんに「読み聞かせをやられてるんでしょ?」と尋ねたそうだ。そういう事実は一切無く、そもそも我が家に絵本が置いてあった記憶も、娘が熱心に読んでいた記憶もない。幼い頃の娘が言葉と触れ合っていた事例は、ディズニーのビデオとクレヨンしんちゃんのビデオぐらいのものだ。先生の頭の中にあった「読み聞かせを受けた→本読みが上手」という図式は瓦解した。世の中、思い通りにはいかないものである。
娘の話を出したからついでに続けるが、30歳を過ぎて彼女はまだ独身である。個人の自由とは思うが、67歳の私と少し下のヨメさんにとっては、孫が居てもおかしくない年齢である。世の中、思い通りにはいかないものである。
自分の話に転じるが、私も、父親が新聞広告を見て勧めた会社に入り、仕事内容がとてもキツくて(私が甘ちゃんなのも十分あるが)辞めようと思った時期もありながら、40年近く勤め上げたのも思いがけない事である。現在、時々やっているバイトもかつて娘がやっていて、彼女からやってみたらどうかと言わなければ思い至らなかっただろうし、CD解説文の仕事にしろ、ライター募集の告知を見ていなかったり、仕事をやっているタイミングであれば出来なかったものだ。そうなのだ。世の中、思い通りにいく事より、思いがけない状況になる事の方が多い気がする。それも人によるだろうが、私の場合は当てはまり、そして、今となってはそれが良かった気がする。会社からは学んだ事が多いし、持株会に入っていた事で、退職後の助けにもなっている。
お昼はビーンズバターパン、カップ焼きそば。ヨメさんは外出したので、CD解説文を書き進める。2in1の片方は概略ながらまとまった。
夕食は、お好み焼き、イカの刺し身。
思い通りにいかない事の最たるものは、死を迎える事ではないかと思う。人生の結びとして存在しているのは了解しているのだが、それが何時どういう形でやってくるのか判らない。結局「思いがけず」やってくるのだ。全ての人に言える事ではないかも知れないが、思いがけない人生を愛おしむ姿勢が必要だと思うのだ。
♪ The Moment Of Truth - Come On In