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僕の人生〜初めてのパチンコ屋編〜


ここ数日彼女(仮)が体調悪くて寝込んでてあり得ないくらい暇である

こんな時少し前の俺なら颯爽と麻雀屋さんに行っていた だが今の俺はひと味違う


1時間置きに熱冷まシートを交換し、食糧と薬を飲ませ、持ちうる全ての愛情を注ぎながら看病している


思えばこんなまともな人間ムーブは人生単位でほぼしたことがない




これが無償の愛か…






まぁ前置きはこんなもんにして今は彼女が寝ついてて暇だからnoteを進めよう 


少しずつ湧き出したこの義務感、大事にしていきたい





初めてパチンコ屋に行くの巻



ついにきちゃったね、我が人生最大の過ちが

とりあえず凄く大事な事だから冒頭とケツの両方に書いておく事にするよ




未成年のうちにパチンコ屋に行くな



では書き進めていく



時期は大体だけど中2の1学期目の真ん中くらいかな?? 

年代は2001年 パチ屋全盛時代と言っても過言じゃないくらいの時である


とにかく俺達は暇を持て余してた


原付を乗れるようになったはいいが、別にそんなに変わるモンじゃなかった


ボッコボコの原付では女はナンパ出来ないし、スピードもあんまり出ないからワクワクもしない

そもそも例の原付に乗ってると2日に1回くらいは警察の方と追いかけっこするイベントが起きる


これがマジでめんどくさい 今ほど警察もコンプラ意識的なものが無かったから追われてると普通に車当ててきたりして怖かったのだ


タイヤに棒突っ込まれてハードクラッシュした友達も居たし、写真も撮られまくる


ともかく鬱陶しいのだ

てな訳で原付というオモチャにはもう飽きていた



刺激が欲しい



俺達は新しい暇潰しを求めていたのだ



そんな矢先だった



その日いつも通り友人のSの家でたむろしてると、Sの兄がやたら上機嫌で部屋に入ってきた




S兄「おまえら腹減ってる??ラーメンでも行くか??奢るぞ。」



何だコイツ 神か ナイスガイ過ぎるだろ


いつも裏で



「Sの兄貴ってめっちゃだせーよなwwなんだよあのロン毛ww男なら剃り込みだろwww」




みたいに馬鹿にしてたけど改めるわ 本当にすまなかった これからは敬うからな



てなわけでS兄の粋な計らいに感謝しつつみんなでラーメン屋に向かう やはり持つべきものは友達だな



ほどなくしてラーメン屋に着いた みんなラーチャーセットを頼んだ
勝負餃子プッシュもあったけど押し過ぎは良くない 節度ある注文をした




そして注文を待ってる間にSの兄から衝撃の事実が告げられる








なんとこのラーメン代はパチスロを打って稼いだらしいのだ





俺はゾクゾクした 多分だけど友人全員ゾクゾクしてた



ここの会計は5000円くらいはいくだろう そんな大金をパチスロで稼いだ…だと???




考える前に俺は声を出していた









「俺もパチスロやってみたい!!!連れてって!!!!!」





S兄は不敵に微笑んだ 




よく分からないけど俺も微笑み返した



歯車は動き始めた






いざパチンコ屋さんへ





ラーメンを食い終わるとS兄に


「お前の熱意は伝わった。明日朝8時30に家に来い」

と言われた。


当然学校なんて行くも行かないも気分次第な俺は



「ガッテン承知の助!!!」



そう答えた。(一度しか行きたいと言わなかったが何故か熱意は伝わったらしい。さすがに馬鹿の兄だけある、隙がない)


ちなみになぜ次の日でさらになぜ朝なのか分からなかったが、当時愛知イチ思慮深くない中学生だった俺はあまり気にしなかった


どうせ暇だし


で、言われた通り次の日の朝俺は馬鹿の家に行った。

※なんか友人Sって打つのがめんどくなってきたので馬鹿呼びしてます


馬鹿の兄は玄関前で既に待っていた

こんなポーズしてた、多分


朝なだけあって一層馬鹿ヅラだが気にしない 俺の師匠だ 



んで、馬鹿の兄の原付でニケツしながらパチ屋へと向かった


ちなみに、お前原付ニケツってwwみたいなツッコミがあるかもしれないから言っとくが、この頃の俺は原付ニケツに対して罪の意識などほぼなかった

愛知イチ思慮深くない中坊だったので許して欲しい



あとそういえば書くの忘れてたけど前日に馬鹿の兄からお前が持ってこれるだけの金を持ってこいと言われてたから、俺のありったけの全パワー3000円を財布に入れていった


これだけあれば何とかなるだろう、そう思っていた


そんな感じでお店に着いた 何人かの男がタバコを燻らせながら列を作っていた


俺達もその列の後ろに並ぶ


すると馬鹿兄が耳打ちしてきた


「俺達の前に5人だから、多分フダ台取れるわ。やったな!!!」


意味が分からなかったけどなんか良いことがあるっぽい さすが馬鹿だ、常に言葉が足らない


そしてお店が開いた


開店と同時に前の5人が猛ダッシュしていく なんか分からないけど馬鹿も猛ダッシュする 俺もどこへ向かってるのか分からないけど猛ダッシュした 馬鹿の後ろを



しばらくすると馬鹿が

「ポップ、これ取れ!!!」


と言った


今思うとさすが馬鹿だ 取れって言われても取り方分からないだろ普通
馬鹿はいつだって何かが足りない もう慣れてる


んで、ここらへんはあんま覚えてないけど席に座ったと思う 取れ=椅子取りゲーム理論だ


とにかく俺は取った 係長と書かれたフダが刺さってる台を


馬鹿は部長ってフダが刺さった台を取ってた


今思うと馬鹿は本当に汚い奴だ


俺に部長くれるだろ普通 性根が腐ってるわ
そういう所だぞ お前本当に


まぁいい とにかくなんとかなった感はある




そんな感じで俺の初めてのパチスロ物語はスタートした よく分からないけどなんか凄くワクワクした 




始まる、何かが



そう思わざるを得ない熱気がそこにはあった




ちょっと気持ちが入り過ぎて長くなっちゃったからここらへんで一旦区切り



なぜならもう疲れたので






あと未成年のうちはパチンコ屋行くなよ



馬鹿になるから




ザーメン

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