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ハニーレモンソーダで思い出した相手を想う気持ち。
私はラブストーリーが苦手だ。
特に学園もの胸キュン系。もういい加減いい年齢ですし、男と女の不倫ドロドロサスペンスやむしろ昭和チックなドラマ仕立てのAVの方が好きなくらい。
愛がなんだのめっちゃ都合良く振り回されるテルちゃんとか、私を食い止めてのみつこさんみたいな、どこか友達でいそうな身近なタイプの
ちょっとダメな恋愛観が観ていて心地良かった。
この作品に出会うまでは…。(もちろん原作は読んでいない)
主人公の石森羽花はびっくりするくらいに
自己肯定感が低い。むしろ皆無かもしれない。
観ながら羽花と同じ頃、学生時代の自分を思い起こすのですが
まるで羽花と共通点がなくてまるで共感できない。
こんな子いるぅ?!(疑問)
今思えば、高校生の頃の私は陽キャだった…。
羽花の友達だったり、芹那ちゃん寄りだったんだわな。
でもその自己肯定力とやら、どうやって身につけるのだろう?
それは三浦界(ラウール)との出会いでした。
今や飛ぶ鳥を落とす勢いのSnowManの若きセンターラウールくん。
若いのにダンス上手い!とかバラエティでの無邪気な彼しか知らなかったので
この子演技もできてしかも良い。
正直驚きました。まさにこれはラウールくんの新境地!
物語に戻りますが
ハニーレモンソーダのタイトル…。
八美津学園?!えっ?!レモンソーダみたいな男の子!(えっ?!金髪だから?!ん?)はなんと常にキリンレモン常備してる!?えっ??
って驚きの連続ですがまぁそこはそっと目を閉じて…。
自己肯定感皆無の羽花を何かと気にかけてくれる
界率いる陽キャ軍団の登場により、
みるみるいじめられっ子の羽花が変わっていきます。
その過程がほんと観ていてテンポ良く心地が良く。ついには界くん達と対等に接することが出来るようになるのですが、ここで終わりじゃないんですよ!
そんな展開も新鮮で良かったです。
人気者になったり片思いの彼と最後に両思いになってハッピーエンドって王道パターンでないのが謎に生々しい。
気まずい感じとかも妙にリアルで高校生ライフをシュミレーションしているかのよう。
でも羽花ちゃんの界くんへの溢れんばかりの愛が健気で応援したくなっちゃいました(ここに来てようやく共感)
そしてラウールくんが10代だからこそできる
少年から大人に移りゆく過程の見事なバランスのアンニュイな表情がほんと美しくって大画面で観れて本当に良かったです。
(気がつくとラウールくんのことばかり書いてる私……)
若い頃の私が最初の羽花と真逆だったのは
『肯定してる仲間たちがいたから』
だと思います。
それは紛れもなく同級生だったりバンギャル仲間だったり、私を妹のように可愛がってくれたバンドマンの兄さん達や彼氏だったり…。
学生時代の日々の積み重ねでの小さな出来事が
私のアイデンティティや自信に繋がり、
今や自信満々でふてぶてしい私を形成させたのだと思います。
それが友達でも彼氏でも。
自分を受け入れてくれる人達を大切にすること。
羽花と界、その仲間たちを観てそんな事を私に思い出させてくれました。
これからも私に関わってくれる周りの人たちを大切にしていきたいなぁ〜。
と思いながら近所のスーパーへキリンレモンを買いいくのでした。