プラットフォームを見終えて。
映画好きの私にとって、幼い頃からそりゃあもう映画人生に恵まれた環境だったかもしれない。
映画好きだった両親、姉とも仲良くレンタルで映画見て、上京してからはたくさん映画館があり映画館を選べてオマケに今や配信でも楽しめるより良い時代になりました。有難い。
青春まっさかりの田舎時代は、友達からのオススメとかクチコミで広がった話題作をとにかくレンタルで借りまくったり、車に乗ってる友達に連れられてドライブがてらシネコンに行ったりと、田舎なりに映画を楽しんできました。
とびきり気になるオシャレな映画はわざわざ地方都市に出向いて観たり…。わりと他の人に比べたら映画に対して積極的かつ貪欲だったかもしれない。
最近ではTwitterやブログ、映画サイトのクチコミ(ネタバレしない程度)を覗いて、見る映画を決めたりする。
映画友達のいなかった田舎時代じゃ有り得ないほどの幸福感なのだ。
昔は時計じかけのオレンジをリアタイで観たかったなぁ〜とかちょっと上の世代に憧れを抱いたりもしたけど、年齢を重ねる事に、実は画期的な話題作をリアタイで観れている奇跡に驚く。
今や新感覚映画なんて星の数ほどたくさんありますが、世に出た当時に初めて観た時のインパクトやトラウマ的な感触って未だに覚えているもので
今や星の数ほど増えてしまったPOVもシチュエーションホラーなんかも、もうホント当時は度肝を抜かれたんですよ……。
○ブレアウィッチプロジェクト
○CUBE
○ファイナルデスティネーション
○REC
○ソウ
○クローバーフィールド
○ホステル
あたりが出てきた90年代後半から00年初頭は
物凄く震えた!!
めちゃくちゃ興奮したことを覚えてる。
なので今や星の数ほどの類似作があって
あーこれ、CUBEみたいな感じ、ハイハイ。
みたいなアッサリ系の冷めた感想を見ると、とても悲しい気分になってしまいます。
先日鑑賞したプラットフォームも
あの90年代のあのドキドキワクワク感が味わえて良かった。
目覚めると見知らぬ空間に居て、中は空洞。
何百もの階層がある。
その階層に居れるのは1ヶ月。(1部屋につき2人)
いつも決まった時間に上から食料が降りてくる。
その僅かな時間で食べなければ行けない。
48階でもまだマシらしい。
200階くらいになると食料がほとんどない。
下層の階になると殺し合い騙し合いなんかも起る。
さてさてこんな状況に置かれた主人公。どうなるの?!って感じなのですがこれが本当ドキドキしました。具合の悪くなるほどに。
やっぱり映画って現実逃避感が強くて
特にドラマなんかと違ってスケールが違う。
そこが最大の魅力なのだと思う。
悲しい気分になりながらも、シチュエーションスリラーなんか観ると、既視感とかどこか冷静に捉えてしまうけど、プラットフォームのストーリーの展開や発想には度肝を抜かれた。
見終えてもなお不明な点が多いところからさらに続編とか出てきそうではあるが。
まさか2021年の令和でもこんな気持ちになれるとは思わなかった。映画ってやっぱりおもしろいなぁ。