南果歩になりたくて、夏。(LETO観たよ)
LETO鑑賞しました。そしてめちゃくちゃ感銘を受けました。
ソ連の自由なようで自由じゃなかった頃のロックのお話。
舞台は1980年初頭のソ連。
当時のソ連ではロックって何つうか貴族のお遊びみたいなそんな嗜み方だったんですね。あの頃のソ連の音楽シーンなんて気に止めたことがなかったよ。
まだまだ勉強不足です。
ちょっと話は逸れますが、先日、NHKで放映された「たけしのその時カメラは回っていた〜世界を震えわせた音楽〜」でデヴィッドボウイのベルリンの壁コンサートのことを取り上げられたのですが、私が4年前にデヴィッドボウイイズに行くまで映像見たことなかったんですよ。いやあ。またテレビでその模様を見ることができて良かった。そしてそれを観て再び感動しました。録画して何度も見られるから本当に幸せ♥
ボウイのベルリン三部作はとても重く暗く、ボウイにハマった高校生の私にはどう受け止めたら良いものかいまいちわからない作品でした。今となっては大人になっていろんな音楽に触れて、ベルリン三部作もすんなり受け入れられてむしろ好き!!って感じなんですが。
このLETOって映画はなんかボウイのベルリンの壁コンサートを彷彿せずにいられませんでした。物語は全然、ベルリンの壁コンサートの前のお話なのですが…。
事実の基づいて〜との事でしたが、全くソ連の音楽シーンについてはノータッチな私でしたが、観てからものすごくこの作品に出てくるキノーってバンドが気になりました。(実際アルバムも聞いてみたが良かった)
そしてちょっぴりネタバレになるのですが、ボーカルのヴィクトル・ツォイが28歳の若さで亡くなってるで異様に興味を持ちました。(死因などは本編では明かされていません)まさにロックスターですよね。
そもそも全くの無知な状態から見ることになったこの事実に基づくバンドキノーのデビュー前の物語は彼の才能にいち早く魅了されて制作活動に携わることになる当時すでに人気を博していたザ・ズーパークのマイクとの友情や師弟関係や嫉妬やらなんかいろいろ混ざって。マイクのバンド、ヴィクトルのバンドそしてあの頃のポップでキャッチーなロックミュージックと織り重なって繰り広げられていくのです。
(まったく時代背景もバンドも知らないからどこまで本当なのかも気になりますが…)
映画冒頭の追っかけの女の子達がライブ会場に不法侵入するシーンやマイクとヴィクトルが出会う海辺の仲間達とのキャンプ的なみんな飲んで歌って踊ってとにかく楽しそうな感じ、一時の社会こ制限から音楽を楽しむ自由感みたいなのが伝わって最高にエモいぜ!青春だよ!!これぞロックだぜー!と痺れました。
そしてここから、マイクの美しい妻、ナターシャの登場によりその物語が一層華やかに美しくより切ないまま進んで行くのでした。
ハァ〜このナターシャって女は南果歩かよと!
どんだけ才能ある男が好きなんだよこの欲張りさんめが。
ダンナ(マイク)も人気者で甘いマスクだけどヴィクトルもエキゾチックでイケメンやで。困ったな。
恐ろしくプラトニックなんだけど、禁じられた恋心…。見ていてモワモワしました。キノーも気になるけどこの2人どうなるのさ!!
私はなぞに南果歩をリスペクトしています。だって元旦那様が辻仁成と渡辺謙ですよ!?すごくないですか!?
才能を嗅ぎ分ける能力…。うらやましい。。。
こうもジャンルの違う方向で後の芥川賞受賞作家。後のハリウッド俳優を射止めることができるなんでうらやましすぎる。2人とも離婚しちゃったけど形として愛された事があるのも事実。
今後、またなんか驚かせてくれそうな予感も期待している。
かーっ!!南果歩みたいになりてぇー!
文学賞作家(しかもかつてはロックスター)だったり、ハリウッドスターだったりに愛されてええええ!!!
けどナターシャは何もしてないのです。
ニコニコと周りをみまもってるのです。
きっと南果歩もニコニコしてただけなのかも。
私は必死で痛々しくて美しくないのです。
まずは人として魂をレベルアップさせなければ愛される女にはなれないな。と、痛感させられた作品でした。