平成のトラウマドラマ想い出にかわるまでは想い出にかわらなかった!
当時このドラマを観て
松下由樹が大っ嫌いになった。
ナースのお仕事も面白いのにスルーして
ココリコミラクルタイプでやっと見れられるようになった…それまでが長かった……。
今や♪〜朝はパンパンパパン〜♪と歌えるまでに克服しました。
何十年ぶりに観たであろう
「想い出かわるまで」
憧れの内館牧子大先生の脚本です。
内館牧子脚本のドラマほんと好き
規格外のとんでもないキャラクターの目白押し
どうしたらこんな面白いキャラ生み出せるのだろう尊敬の念しかない。
大人になった私が改めて「想い出にかわるまで」鑑賞するといかに表面的な部分でしか見れてなかったかわかりました。
個性的な…というかキョーレツなキャラ達それぞれの思惑や生き様が実に興味深かった。
本作の主人公。沢村るり子がめっちゃ面倒くせー!!!
そしてるり子の妹久美子(これが松下由樹)強ぇぇぇぇ!!
昔のまだ子供だった私は久美子が理解出来なかった。姉の婚約者を好きになって奪う神経がさ。
だがしかし、今となっては
るり子の婚約者…高原さんがマジに理解不能!
ある意味沢村一家の被害者でもあるけど…。
るり子を深く傷つけない為にって妹と結婚?!
ハァ?!なのである。
当時はめっちゃ大人に見えてたるり子役の今井美樹もピッチピチのお嬢ちゃんに見えたし(なんか蒼井優みたいな透明さがあった)
カメラマンの水口というか財津和夫の大人の振る舞いや抱擁力にグッと来た。当時はなんやこのオッサンぐらいに思っていが毎回さりげなく名言をるり子に囁くし本当に魅力的な大人の男性だった。
そして何より、スマホ大事!LINEサイコーって現代のテクノロジーに深く感謝しました。
32年前のドラマなので
今では考えられないことが起こる起こる……。
今だったらその問題LINE通話で即解決!!
そんなトラブル、最新のセキュリティだったらトラブル自体、今や起こらないのです!みたいな。
スマホもLINEもないからすぐに思った事行動してしまうからなんだかもうやることが想定外。で危なっかしい……。
そしてバブル時代なファッションとロケーション。華やかな時代の東京は今よりキラキラと都会的に映ってました。
このドラマはるり子がモタモタと結婚を延期している間に妹に婚約者を奪われる物語。というよりも家庭の崩壊と再生を時間をかけて見せられている感じがした。
昔ながらの江戸っ子気質な父といつまでも反抗期が抜けない浪人生の長男(光GENJIの大沢樹生で驚いた弟の存在すっかり忘れてた)家族のために色々と我慢をしてきたお母さん…。ほんと子供たちの理解者であり、子供と頑固オヤジに挟まれてて可哀想だった。
昔の未熟な私はマジにるり子が可哀想で
なんつー妹なんだ!久美子!と思ったりしていたが!!
今となっては、心にるり子があるのをわかっていながら一生懸命に高原を想い続けた久美子を応援しながら見ている私がいた。
大人になったなぁ〜。私。松下由樹あんた演技バリウマだよ。
そして朝はパンパンパパン♪なのである。
唯一このドラマの救いになったのは
弟の大沢樹生が想いを寄せてる年上女性(水口さんの妹さん)と結ばれたことくらい。
ですが今となっては
後に略奪婚だ!と今井美樹が騒がれたり
今も松下由樹が独身だったり
石田純一もかつては不倫は文化…だったり人生色々だったり
このドラマの影響だったのではないかと疑ってしまう。そう思うとなかなか罪深い作品です。