低学歴エリート
私は、低学歴です。いえ・・実はそう騒ぐほど低学歴ではないかもしれません。
ただ、私が今仕事をしている人たち - 俗に言う世を動かす意思決定層の方々 - の中ではまず間違いなく低学歴の部類に入ります。
団塊ジュニア世代の私は、そんな低学歴の身ながら生意気にも高学歴の人でも簡単には入れない、嫌いな人もいつつ誰もが憧れるグローバル企業のいわゆる「花形部署」的なところで働いていました。実際、私の周りには日本に留まることなく世界中の有名大学卒業の超超高学歴キラキラキャリアの人が数多くいました。外資系ということもあり日本の古い習慣の会社に比べて学歴を意識する事は少なく、自分から言わなければ「バレる」事も無かったですが、その環境は高学歴の集まりのそれでした。
そんな会社でたくさんの人の支えを得て、自分の企画で社内外に影響を及ぼす大きな仕事を体験し、その経験や財産を活かして会社を立ち上げ、現在は小さいながらも複数の事業を動かしながら今は会社員にはない自由な人生を送っています。
特に優秀なわけでも、映画やドラマのように悪いことをしてのし上がったわけでもありません。どこにでもいるごくごく普通の社会人です。しかし、高校時代の友人の中では間違いなく「エリート」。友人は私の名刺を眺めながら「俺の名刺入れの中でもお前の名刺は超レアカードでいつも自慢してるよ」と笑います。
確かに、今思うともちろん頑張ったは頑張った気はします。運も神さまも味方になってくれた事が多々ありました。しかし、ごくごく普通の低学歴社会人が、なぜ低学歴エリートとなったのか。今、改めて振り返ってみるとそのポイントとなる要素がいくつかある事に気づきました。
実際に育った低学歴の環境や考え方と、最終的に経験した高学歴の環境と考え方。幸いにもそのどちらも体験する事ができた私はとてもラッキーで、この経験を共有したいと思いこの文章を書き始める事にします。
大学全入の今の時代、学歴社会はもはや無くなったとも言われます。確かに表立って騒ぐことはなくなったのかもしれません。しかし、社会を生きるために見えない空気として存在する『学歴』は今も影響を残し、ある人には誇りを、また別のある人にはコンプレックスを与えながら存在します。その波にサーフするか、浅く潜るか深く潜るか。その荒波に飲まれながら全力で生きてきた私の人生を笑いながらどこかで悩む誰かの参考になれたら嬉しいです。
#しばらくは会社名や個人名は明かさずひっそりと楽しく書いていきたいと思います 。