ヤンゴン国際空港 旧国内線ターミナルの優しい時間
最後にヤンゴンに行ったのは2015年。
その時のヤンゴン国際空港の国内線ターミナルは、ミャンマーらしさがいっぱいの、なんとも言えないターミナルでした。
少し前までは国際線で使っていたターミナルを、少しリニューアルして使っていた国内線ターミナルでしたが、今はすっかり新しくなってファーストフード店などがたくさん入ったターミナルになっているそう。
旧国内線ターミナルは、入り口を入って全体を見ると、3階まで吹き抜けで、ミャンマースタイルに細工された木がたくさん使われている、ある意味贅沢な造り。
でも、1階のチェックインカウンターや待合室だけを見ると、昭和の時代の地方空港のような懐かしい感じのする、ざっくり言うと、古くてアナログなターミナルでした。
1階と2階は、階段で行き来できるようになっていて、この階段が、空港とは思ぬ木造全開の、しかもミャンマースタイルの細工が施してある階段で、その磨かれた手すりを、手でゆっくりとなぞりながら上り下りをしたのを覚えています。
2階には小さなレストラン兼売店が2軒と、たくさんの椅子がある待合室になっていて、
写真の奥に写っているのレストランその1では、中国からのお客さんが多いからなのか、マントウなどの暖かい食べものが売られていました。
リニューアル前に1階で使っていたカラフルな椅子は2階で再利用されていました。周りとはチグハグだけど、なんだか嬉しい。
これは真ん中の広い待合室。
搭乗客のエリアは2階までで、ミャンマースタイルの美しい木枠の奥に見えている3階は事務所のよう。
実際は写真よりもっともっと暗いのですが、それを少しでも明るくしようと、カラフルなライトをいっぱい付けてくれてたのかなぁと。ミャンマーのおもてなしを感じます。
便利さと引き換えに、味わいのあるものがなくなっていくことに、ちょっと寂しい感じがするのですが。。
ここで木のぬくもりを感じながら離陸まで過ごした優しい時間は、ずっとそのまま私の記憶に残っています。