【ぱすメモ】ぱすてるメモリーズのサクラ大戦コラボで思った事など。

 まずはサクラ大戦コラボ開催おめでとうございます。開始直後にメンテに入るというトラブルはあったものの、その結果ユーザーの愛情が見えたりして、それはそれでよかったと感じた部分もあり。

 個人としてはサクラ大戦を「知ってはいるがプレーしたことはない、特に思い入れがない」層なのだけれども、今回のコラボが示す方向性は「僕が勝手にぱすメモはそうあるべきと思っている方向性」に近いもので満足している。たぶん人的、金銭的コストで手が回せてないであろう「固有スキル演出」まで作ってたりとがんばったなあって思うし。

 近々サクラ大戦の新作が出るらしいと言う事があってのコラボだとは思うけれど、ぱすメモは、というか大抵のソシャゲは中年層を狙うべきだと僕は思っていて。中年層を狙う題材で実現可能な作品としてはほぼベストなコラボじゃないかと。さすがにドラクエやFFはあまり現実的じゃない気がするし。なぜ中年層を狙うべきかと言えば、今の世の中、中年の独身率が高いし若い層よりはお金持ってるからとかいろいろあるが、「かつてコミュニティに所属し、それが消滅する事を経験している」ことと、「経済活動に対する理解が高い」「ノスタルジー」、この3点が重要だと思う。若い層を狙うべきじゃない理由としてはいろいろあるが「ただで与えられる事に慣れすぎている(ただで与えられたものに文句を言う)」という点が一番大きい。細かい話は省くけれども。
 そういう事も含めて、今回のコラボは実現可能なものの中でベストに近いコラボであると思う。

 一方で、今回のコラボに限らず大抵のゲームのコラボがそうであるように、コラボゆえの問題というのはあって。まあハッキリ言ってコラボ企画は本編とはまったく切り離された存在だし、好き勝手できないし、想定されていないしで、当たり障りのない中身の薄いものが殆どであると思う。キャラクター同士の関係性の積み上げもないしね。ストーリーという点においてソシャゲとしては異彩を放っている「グリモア」などでは、コラボはストーリー進行の邪魔だと感じる事さえある。グリモアのコラボ期間は僕にとって、「熱心にこのゲームをしなくてもいい期間」だったりする。

 ぱすメモは確かにコラボを受け入れやすい設定ではあるけれども、今回のコラボに関して言えばサクラ大戦という作品に対する配慮が過ぎて、妙に説明的だったりぱすメモらしさ(茶目っ気とか)をスポイルしてしまっていると感じた(もしかしたらキャスティングのせいかも知れない。トラブルメーカーがいないし)。コラボはコラボでちょくちょくやって欲しいが、コラボばかりという事になるとすれば、僕の好きなぱすメモとしてはどうなんだろう。やっぱりあの子達はあるがまま自由に振る舞ってもらわないと。

 今回のコラボのターゲッティングは妥当だったけれど、あくまでコラボは番外編であるので、それでも「僕が勝手にぱすメモはそうあるべきと思っている方向性」とは少し違う。「中年層のノスタルジーを刺激しながら、制約の多いコラボでもなく本編に組み込めるもの」がぱすメモに求められているものだ。要するにコラボと銘打たなきゃいい。正式なコラボじゃないから作品そのものを使う事はできないけれど、「これってアレだよねw」とわかる程度に寄せたベースを敷けば実質コラボと言うか、まあ言うなればカジュアルコラボである。

 例えば艦これや刀剣乱舞などがそうだが、近年流行っている作品は「現実に存在する歴史あるジャンル」をベースにしているものが多い。なぜそれが流行るかと言えば現実にリンクしているからだし、現実にリンクしているからこそゲームと元ネタの関係性が双方向だ。刀剣であれば、その刀の歩んできた運命をキャラクターに重ね合わせる事ができるし、キャラクターから刀剣そのものに興味が湧くケースも当然ある。

 ぱすメモは「現実に存在する歴史あるジャンル」という条件を満たせたはずだったと思う。

 その一方で、そういう方向性を選んでいたら今のぱすメモはなかったかもしれないけど。

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