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【マーケティング】落語家は優秀なマーケターだと思う話

こんにちは。こんすけです。

みなさんは寄席(よせ)を
観に行ったことがありますか?

僕はお笑い全般が好きなので、
たまに寄席に行って落語を楽しんでます。

落語を観ている中で、
ふと感じたことがあります。

それは、優秀な落語家は、
優秀なマーケターなのではないか
ということです。

■落語の紹介

まずはじめに、落語について
簡単にご紹介いたします。

噺(はなし)の最後に「オチ」がつくのが特徴。歌舞伎など、ほかの伝統芸能と違い、落語は身振りと手振りのみで噺を進め、一人何役をも演じます。
衣装や舞台装置などを極力使わず、演者の技巧と聴き手の想像力で噺の世界が広がっていく、とてもシンプルで身近な芸能です。

スタンドアップコメディなど、
世界にも話術だけで聴衆を笑わせ、
楽しませる文化は存在しますが、
落語は小道具を極力使わず、
シンプルだからこそ、
想像を働かせる面白さがあります。

例えば、立川吉笑という
落語家の著作である「現在落語論」には、
こんなことが書かれています。

舞台セットや衣装の省略に比べると気づきにくいけど、じつは落語という表現方法は、とても大きな要素を省略している。正座姿で演じることによって生じる「下半身の省略」である。  
立っている姿で全力疾走すれば、ある程度の距離が必要だろう。また、全力疾走すると、すぐに舞台袖へと到達してしまう。もちろんその場の足踏みで表現することもでになくはないが、違和感は残るだろう。
それが、落語の場合は、正座した状態で腕を振ったり体を揺らすことですんなり全力疾走を表現することができるのだ。お客さまのほうで省略された下半身を補完して、早く走っているように思い描いてくれるからである。

以前僕が観た落語でも、
死後に自分の寝ている姿を
上から見下ろすシーンがありましたが、
自然に情景をイメージできた
経験があります。

俳句や盆栽に共通するように、
落語にも日本人特有の「省略の美学」が
散りばめられ、想像を掻き立てる
仕組みがあるんですね。

■落語家が優秀なマーケターだと思う理由

さて、本題です。

落語家が優秀なマーケターだと思う理由ですが、

それは市場調査に基づく最適な打ち手を打てるからです。

落語はどんなベテランでも、
基本的に「マクラ→本番→サゲ(落ち)」
という流れで構成されます。

落語は通常、いきなり本題に入らず、世間話をしたり、本題に関連する小咄をしたりします。これを「マクラ」と呼びます。 普段の寄席では前もって演目が発表されておりません。落語家はマクラで観客の気持ちをときほぐすと共に反応を探り、その日の客層に合う演目を決めて本題に入ります。

顧客のニーズを探るために、
市場調査を行い、最適な打ち手を考え、
実行しているんですね。

実際にマクラを聴いていると、
観客席のいろんな方向に向かって、
話しかけているのがわかります。

最も反応(笑い声)が大きいところを
ターゲットとし、そこにフィットした
噺をするわけです。

これは日々、マーケターが
顧客を知るために市場調査を行い、
潜在顧客層のニーズを捉えて、
プロモーションを打つという工程に
似ている
と思っています。

マーケターの仕事は、
市場調査とプロモーションで
担当者が異なることがありますが、
顧客満足を得るためには、
両方の視点を持つことが大切です。

自分はそんなことを
落語家から勉強させてもらいました。

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お後がよろしいようで。
(この言葉は落語のシメで良く使われますが、
「次の演者の準備ができたから、自分はこれで」という意味だそうです)

■おまけ

ご興味があれば、
ぜひ日本のプロマーケターコミュニティ
である寄席を観に行ってくださいね。

ご参考までに都内で手軽に落語を楽しめる
場所ご紹介させていただきます。

末廣亭(すえひろてい)

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ファミレスのような名前ですが、
「これぞ、寄席!」て感じの、レトロ感あふれる場所です。

土曜夜に行われる深夜寄席なら、1,000円で楽しめます!


渋谷らくご

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通常「シブラク」。初心者でも楽しめるをコンセプトに行われており、
僕もここで初めて落語を見ました。


ぜひ、寄席で落語を体感してください。

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