【マーケティング】心を動かすデータ活用術~肉じゃがを作るか、カレーを作るか~
こんにちは。こんすけです。
僕は現在、データマーケティングの会社で
飲料メーカーなどを中心に、マーケティング施策提案の仕事をしています。
マーケターの方々と接点を持たせていただく方法として、たまに外部のマーケティングイベントに参加させていただくんですが、以前自分なりのデータに対する解釈をご紹介させてもらいました。
マーケティングのお仕事をしている方、もしくはこれから目指したいと考えている方に少しでも参考になれば嬉しいです。
■そもそも、データマーケティングって?
まずはじめに、そもそもデータマーケティングって何か?というところからお話しさせていただきます。
データマーケティングの定義は、以下のように紹介されています。
データ分析を顧客へのアプローチに活かすマーケティング手法のことです。分析するデータには、性別・年代・職業など顧客の情報だけでなく、購買履歴などがあります。データマーケティングの目的には、新規顧客の集客の他、既存顧客を継続して管理することや、単価を増加させることなどが挙げられます。
一言でいうと、"データを根拠としたマーケティング手法"ですね。
単純に広告を打てばモノが売れるという時代が終わり、お客様に選んでいただくことが難しくなってきているという声をよく聞きます。
既存顧客のデータを集めて特徴を理解することで、潜在顧客や優良顧客になり得る方を捉えることが重要!と言われているわけです。
最近では、おぎやはぎのCMでお馴染みのb→dashさんなどをはじめ、
専門スキルがなくてもデータマーケティングができるツール提供をする会社も増えてますね。
■データは"必殺技"ではない
そんなマーケティング業界の中でも注目を集めるデータマーケティングですが、自分も日々お仕事をさせていただくなかで感じていることがあります。
それは、"データって根拠にはなるけど、決め手にはならない"ということ。
取るべきアクションを決定づける必殺技にはなりえないと思うのです。
できるだけわかりやすくお伝えするために、各プレイヤーを身近なものに例えてみましょう。
冷蔵庫にある具材を把握し、シェフに対して作るべき料理を提案する。
シェフに対して最適なレシピ提案をするために、冷蔵庫の中にある具材を伝える(可視化)する。
たしかに、今まで冷蔵庫の中身が見えない状態と比べれば、何を作るべきか見えてきそうですよね。
ありがたいことに僕の勤める会社には具材にあたるデータがあるので、入社当時はデータで理論武装しまくり、自信満々で各社のマーケターへ提案をしていました。
が、不思議なことに一向にご納得いただけないんですね。
今振り返ると、このような状況だったと感じています。
つまり、どれだけ素晴らしいデータがあることが分かったとしても、
データだけでは"何をすべきか"というアクションまでの決め手にはなりえないんですね。
■心を動かすデータ活用術に大切なこと
なかなか提案が通らない日々が続き、試行錯誤をするなかで一つ出た答えがあります。
それは、レシピ採用いただくためには”ストーリーが重要”ということ。
ストーリーの作り方も色々あるかとは思いますが、個人的には実体験をベースにストーリーを繋げるというのが有効だと考えています。
例えば僕は、データを基に仮説を立てたら直接店舗に足を運んだり商品を買ったりして、実体験を作ります。
その経験をストーリーとして話すと、人間味を感じてもらいやすく、
「面白い!採用したい!」と思える提案につながると考えています。
先ほどの例に例えるなら以下のようなイメージです。
いかがでしたでしょうか?
長々とかかせていただきましたが、お伝えしたいことは
データで見えない"実体験"が重要
ということです。
もしデータを扱ってお仕事をされるようなことがあれば、
ご参考にしていただけると嬉しいです。