「ONE APUS」コンテナ海中流出事故←共同海損について!
どーもーこんさくです!
「ONE APUS」コンテナ海中流出事故について重要となる
共同海損(General Average)について ざっくり解説しました。
「ONE APUS」コンテナ海中流出事故のまとめ については下記記事で。
◾️共同海損とは?
共同海損とは簡単に言うと
海上危険に対して共同の危険が生じた場合、共同の安全を目的として生じた損害は
船主と荷主みんなで按分して負担しよう。とするもの
◾️共同海損の4要件
・共同の危険が現実に生じていること。
・共同の安全のために為された行為であること。
・故意かつ合理的な行為であること。
・犠牲および支出された費用は異常なものであること。
◾️今回の事故を上記4要件に照らしてみると?
◎既に流出したコンテナ1816本については悪天候により流出してしまった損害になる。故意で流出したものではない。
そのため共同海損ではなく単独海損として通常処理されると思われます。
◎共同の安全を確保するために避難港(神戸港)に入港したことにより余分にかかった費用。これは故意かつ合理的な行為です。
これが共同海損の対象となると思われます。
◾️何が問題か?
海上保険をかけていれば
荷主は貨物保険金を受け取り、あとは保険業者が代行して対応してくれる。
↑これは費用面で問題ない。
問題は海上保険をかけていない場合です。
海上保険は通常かけることがほとんどですが、たまに荷主によってはかけないことがあります。
例えば「無償のサンプル品」などは価格も安いため保険をかけない荷主がいます。
荷主は貨物の損害は覚悟ができているので保険をかけていないと思うのですが
共同海損によって別途多額な費用負担をさせられる可能性があるということです。
こう言った意味でも価格が安くても海上保険をかけることに意味がでてきます。
今後、共同海損が宣言されるかどうか注目です。
◾️最後に
私こんさくは通関士試験対策の「統計品目カード」を企画制作したり、絵本作ったり、貿易に関する情報を発信しております。
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下記絵本はコロナ禍でも止まらない物流業界の素晴らしさを少しでもお届けできたらと思い描いた絵本です。