「ONE APUS」コンテナ海中流出事故←まとめました!
コンテナ不足が深刻化する中、大きな海難事故が発生してしまいました。
「なぜコンテナ不足になっているのか?」は下記記事でまとめております。
本記事の続きは下記
◾️コンテナ船「ONE APUS(ワンアープス)(ワンアプス)」
画像引用:https://www.logi-today.com/411289
ONEが所有するコンテナ船(1万4000TEU積載可能な大型コンテナ船)
航路:【中国・塩田港(Yantian)】→【米国・ロングビーチ港(Long Beach)】
◾️12月1日
・場所:太平洋上(ハワイ州北西約1600海里)
・激しい悪天候に遭遇(強風と激しいうねりを伴う低気圧)
・コンテナが倒壊→コンテナが破損したり一部海中に流出
・破損・流出コンテナは1900本近く(うち40本前後危険物)になる可能性がある。
・船長は安全確保のため航路を変更し避難港を検討中
◎なぜ避難港?
本船や乗組員の安全確保
倒壊したコンテナや本船の点検・修復
破損状況の調査
正確な流出本数の調査 etc.
◾️12月3日
避難港を神戸港に決定し神戸港へ向けて運航中
◾️12月4日
流出したコンテナ推定本数を修正
1900本近く(うち40本前後危険物)→1816本近く(うち64本前後危険物)
◾️12月7日
・船会社ONE等により専用サイトが公開される。
・流出したコンテナの情報を更新
流出コンテナ:1816本
そのうち危険物64本の内訳→(54本花火、8本電池、2本液体エタノール)
専用サイト(https://www.one-apus-container-incident.com/)
◾️12月8日
画像引用:https://jp.one-line.com/ja
・神戸港へ安全に着岸
複数のタグボートによる慎重な着岸作業が行われる。
・本船、コンテナ、積載貨物の全面的な安全調査
◾️12月9日
・今後の予定作業内容
甲板上の倒壊したコンテナの仮陸揚げ、貨物の状況・本船の損傷度合の検査、 必要に応じた応急処置等
・想定日数
現時点では具体的な停泊日数については未定となっております。 検査の実施後、必要作業日数が判明した段階でご案内を致します。
引用:https://jp.one-line.com/sites/g/files/lnzjqr1401/files/2020-12/コンテナ船%20ONE%20APUS%20神⼾寄港のお知らせ.pdf
◾️12月11日
・海上保安庁からの許可を受け、本船上に残ったコンテナを安全に陸揚げする作業を開始
・コンテナ陸揚げ作業は、1か月以上を要して行われる見込み。
・陸揚げされたコンテナは順次検査を受け、陸揚げがすべて完了した後、船体の損傷と修理に関する全面的な検証が行われる予定。
◾️まとめ
画像引用:https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-7140.html
写真を見ても分かる通り荷揚げ作業や積み替え作業にはかなりの作業時間を要すると思われます。
(1か月以上を要して行われる見込み)
下記記事でも記載した通り
中国から北米向け航路は下記記事の通り急激に需要が拡大しました。
需要は過去最高で海上運賃も過去最高値を更新しております。
↑この急激に使われている航路(中国→北米)での事故
原因は悪天候となっておりますが
通常予想しうる悪天候ではこの様な事故は起こりません。
・コンテナ船の過積載はなかったか?
・本船へのコンテナ固定(ラッシング)やコンテナ同士の固定(ツイストロックなど)
正常に行われていたか?
・中国での港湾作業員の人手不足による事故ではないか?
・海務監督等によるコンテナプランニングやチェック(検査)に不備はなかったか?
・船体構造自体に問題はないか?
今後、事故原因が調査されていき明らかになることを願います。
◾️共同海損(General Average)が宣言されるかどうかが注目!
共同海損の意味も含めて詳細は下記記事に別途記載しました。
◾️最後に
以上ここまで読んで頂きありがとうございます。
これから「神戸の港湾作業員」は危険な作業が伴います。
安全を最優先して進めて行くことを願います。
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