2024年2月貿易収支ざっくり解説-2ヶ月連続赤字だが、去年同月比は6割減少-
令和6(2024)年2月の日本の貿易統計について解説します。
輸出額は8兆2,492億円で、前年同月比で7.8%増加しました。
一方、輸入額は8兆6,286億円で、前年同月比で0.5%増加しています。
これにより、貿易収支は3,794億円の赤字となっており、赤字幅は前月の7兆3,327億円から縮小しています。
この結果から、日本の輸出は堅調に推移しているものの、輸入額の増加により貿易収支は依然として赤字を記録していることがわかります。
特に、輸入額の増加は、原材料やエネルギー価格の変動に影響されやすいため、国際市場の動向に注目が集まっています。
個人的に注目すべき数字について
輸出面では、以下の国々が特に目立っています。
中国:日本の最大の輸出先であり、電子部品や自動車部品の輸出が増加しています。
アメリカ合衆国:自動車や医薬品の輸出が好調で、日本の輸出における重要な市場です。
自動車(19.8%増)、自動車の部分品(22.6%増)、プラスチック(14.0%増)が増加した。
輸入面では、以下の商品が注目されています:
原油:中東からの輸入が多く、国際原油価格の変動が貿易収支に大きな影響を与えています。
食品:特に中国やアメリカからの輸入が増えており、国内消費の多様化に対応しています。
衣類・同付属品(27.5%増)、電算機類(27.8%増)、石油製品(25.7%増)が増加した。
これらのデータは、日本の経済活動における国際的な連携の深さを示しており、また世界経済の動向や市場の需要によって、日本の貿易がどのように影響を受けているかを反映しています。
次回の貿易統計の公表予定日は4月17日です。
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