YOUはどうしてエンジニアに? kitakさん編
「YOUはどうしてエンジニアに?」は開発現場のエキスパートから滋養深い洞察を聞き出し、皆様のキャリアにお役立てればというインタビュー企画です。エッジな人がどういう考えをお持ちなのか、気になりますよね。第一回は @kitak さんをお迎えしました。(聞き手:こんぴゅ)
こん: 今回はkitakさんにお越しいただきました。めちゃんこ出来るエンジニアだと僕は尊敬してるんです。さっそくなんですが、YOUは技術領域ではどこがお得意ですか?
kitak: webのフロントエンドを仕事で担当しているのでそこですかねえ。前職ではRailsをやってました。Vagrantやpuppetを使って環境構築をしたりするのも得意でしたね。
こん: そすよね。とりあえずフロントエンドで困ったらkitakさんに聞いちゃいます。そんなプロフェッショナルなkitakさんですが、YOUの仕事道具でこだわりポイントはあります?
kitak: うーんなんだろ。キーボードは絶対Thinkpadの決まったモデルを使いますね。
こん: Thinkpadと言えば赤ぽっちだよね。それがいいんだ。
kitak: 赤ぽっちは至高ですね。最新モデルのThinkpadのキーボードも試したんですけどなんかしっくりこなくて....。旧モデルを買いだめしてます。
こん: ええ、相当好きだねそりゃ。好きな人はとにかく好きな印象があります。macのキーボードはダメなんだ?
kitak: 最近のはペチペチで指が痛くなるんですよね。打鍵圧が高いのかもしれないです。
こん: 僕もペチペチ嫌だったけどすぐ慣れましたよ。エディタは?最近はVSCodeが流行ってますよね。
kitak: 僕もVSCodeですね。前はvimmerだったんですけど、プラグインの流行り廃りとかがめんどくさくなってきまして。
こん: あれは若さがいるよね。
kitak: そうですね。VSCodeでもvimキーバインドが使えて便利なので快適ですね。
こん: 話変わって.... YOUがこれから来ると思う技術トレンドは何かあります?
kitak: う〜んそうですね。フロントエンドでいうと、webのAPIの標準化が進んで、ビルドツールとかライブラリに頼る頻度が減っていくと思いますね。
こん: そうだよね。いまでもWebComponentとかES6とかが少しずつブラウザに実装されてきてるし。
kitak: 大昔のwebって簡単なHTMLコーディングで素朴に実装できたと思うんですけど、そういう感じに回帰していくんじゃないかなあと。
こん:阿部寛のサイトくらい素朴な実装で、リッチな画面を構築できてしまう!みたいな?
kitak: そんな感じですかね。
こん: それはいいですねえ。逆に、いまいまは人気あるけどあんま定着しないと思っている技術はあります?
kitak: parcelみたいな設定ゼロのモジュールバンドラは理屈はわかるんですけど結局細かい設定ができなくて困ることが多いんじゃないんですかね。ものすごい勢いでGithubの星が付いてましたけどね。
こん: なるほどねえ。結局しばらくはwebpackに頼るんだろうね。では次。YOUが一番好きなコマンドは?
kitak: おっと、コマンドですか。フロントエンドエンジニアになってからは叩くコマンドの種類はそんなに多くないんですが....。あ、curlとjqは友達ですね。
こん: なるほどね。フロント屋はJSONのAPIをよく叩くからそうなるか。jqとかややこしくない?
kitak: 便利だけどちょっと慣れが要りますよね。
こん: YOU的に譲れないコーディング上のこだわりはあります?
kitak: こだわりは今はそんなないですね〜。lintツールに素直に従うだけって感じですかね...。あ、細いですが、if-elseを書くときは、elseに何も書く必要がなくてもelseブロックは書きますね。で、中にコメントにnoop と書く。
こん: お、それはなんで?
kitak: 考慮漏れじゃないよってことを伝えるためですね。伝える軸だと、コメントではwhyを書く様にしてます。
こん: あ〜。アドホックな処理とか古いブラウザのコンパチ用コードとかは、確かにwhyを書かないと謎コードになりがちですよね。
kitak: ですね。自分以外の人が困らないのが大事っす。
こん: じゃあ最後。YOUが考えるbestな初心者向けソフトウェア技術の勉強法は?
kitak: 勉強して作ってを繰り返す。インプットとアウトプットを交互に短く行き来するのを意識できるといいですよね。
こん: 言うは易しだけど初心者にできるかねえ。向き不向きはやっぱあるよね。最初は学校で習ったんですか?
kitak: ですね。高専に通ってたんですが、ExcelのVBAが最初でした。あとはc言語もやりました。でも学校でやってたからといってプロになるかというと...数えるほどしかいない気がします。
こん: 中高生とかだと、ゲームを作りたくてプログラミングを始める人はいるんじゃないかな。
kitak: そうですよね。僕もpygameというライブラリにハマってゲームを作ってたりしました。作ることに熱中できる人はほっといても上達するんでしょうけどね。
(2018年某日 道玄坂の某所にて)