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#WOW2024 Week46 DataFam Europe Live 出題概要&ヒント

2024年より、光栄なことにWorkout Wednesdayの出題者として参加させてもらえることになりました。
日本からの参加者ももっと増えてほしい!との思いから、
出題概要や要件を毎週和訳していきます。
自力で解きたいがちょっとヒント欲しい…という方向けの参考ページも載せています。


WorkoutWednesdayとは?

Tableauを中心としたBIツールコミュニティの有志が、
7年ほど前から開催しているイベントです。

Workoutの名の通り、筋トレしてBIツール力を鍛えるというのが趣旨で、
毎週水曜日にお題となるViz(グラフ)と要件が掲載され、参加者は可能な限り再現を目指します。

難易度は総じて高めで、TableauだとDATA Saber合格したてぐらいだと、
解答見ずに解くには難しい問題が多めです。
ただ、試験ではなくスキルアップが目的なので、

  • まったく解答やWeb検索せずに自力で解く

  • Web検索しながら自力で解く

  • 一定時間自力で頑張って後は解答見る

  • 最初から解答見ながら写経してスキル習得する

等挑戦の仕方は自由です。

元々はTableauのみでしたが、近年は他のツールにも広がっており、
2024年1月時点で以下のツールの問題がほぼ毎週出題されます。

参加方法

Tableauに関しては、Tableau Publicという無料でほぼ全機能が使えるものがあるので、挑戦にあたって必要なものはPCだけです。
より詳しい参加方法は下記のArakawaさん(@yoshi_datavizjp)のブログ記事を参照してみてください。

Week46の出題概要

お題

DataFam Europe Live

今回はTableau Prep版Workout WednesdayであるPreppin Dataとの
コラボ回です。
出題時にロンドンで開催されていたData Fam Europe 2024にちなんで、
ロンドンの観光地のデータを使った空間ファイルがテーマになっています。

画像クリックでお題のページに飛びます

要件の和訳

ステージ 1 – データ

  • 3つのデータソースを関連付けたうえで、追加でアトラクションに関する接続を加える

    • 注記: Tableauはまだ空間リレーションシップに対応していないため、  1対1のリレーションシップ計算を行うだけでOK          

    • 残りは計算式で対応する

    • 追加のアトラクションについて、アトラクション名が互いに一致しないようにする

ステージ 2 – マップ

  • 選択したアトラクションを★のアイコンで表示する

  • 選択したアトラクションから半径Xマイル以内にある地下鉄駅(Tube Stations)およびその他のアトラクションを表示する

  • 選択したアトラクションから半径X×1.5マイル以内にある地下鉄駅およびその他のアトラクションを表示する

ステージ 3 – 棒グラフ

  • アトラクションを過去5年間の平均入場者数(5 Year Average Footfall)で表示する

  • 最も近い距離にあるトップXの地下鉄駅およびその他のアトラクションを表示する

ステージ 4 – まとめ

  • すべてのチャートをダッシュボード(サイズ1200×700)に配置する

  • パラメーターアクションを作成し、メインのアトラクションを選択できるようにする

追加要件 (EXTRA)

  • 地下鉄駅に対して順位(Rank)を付け、それを文字に変換する(計算フィールドで+64する必要があります)

  • マップ上では、トップXの地下鉄駅およびその他のアトラクションのみを文字やアイコンとして表示する

ヒントと参考ワークブック

今回は難易度高めかつ、要件も難しいのでいくつか解説しておきます。

リレーションの設定

追加のアトラクションについて、
アトラクション名が互いに一致しないようにする

これは、始点と終点の情報を生成するために使用するものなので、
同じアトラクション間でリレーションが張られてはいけません。
なので結合タイプ(Operator)を<>にしたリレーションを設定します。

ランクを文字に変換する

地下鉄駅に対して順位(Rank)を付け、それを文字に変換する(計算フィールドで+64する必要があります)

お題Vizにあるとおり、1位2位3位をABCに変換する必要があります。
「+64する必要があります」というのは、要するにランクの値を
ASCIIコードとしてとらえて、123をABCに変換しましょう、
ということです。
もう少し詳しく書くと、ASCIIコードでの65はAで、以降66はB、67はCと
続きます。つまり、ランクの値に64足してASCIIコードで表示すると
ABCに変換されます。
ASCIIコードに変換するための関数はCHARなので、
以下のような計算フィールドを作るということになります。

公式Helpより


Step by Stepでの解法

今回はかなり難易度が高く、途中で挫折する方も多いと思います。
途中で詰まってしまった方、どこから手をつけていいか分からない方は
WOW出題者の一人のDonnaさんのblog記事を写経してみてください。
英語ですがスクリーンショットと「なぜそうしているのか」に
ついての解説も豊富です。

https://donnacoles.home.blog/2024/11/15/datafam-europe-live-londons-top-attractions/





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