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#WOW2024 Week40 Can you create a brush filter? 出題概要&要点&出題意図

2024年より、光栄なことにWorkout Wednesdayの出題者として参加させてもらえることになりました。
日本からの参加者ももっと増えてほしい!との思いから、
出題概要や要件を毎週和訳していきます。
自力で解きたいがちょっとヒント欲しい…という方向けの参考ページも載せています。


WorkoutWednesdayとは?

Tableauを中心としたBIツールコミュニティの有志が、
7年ほど前から開催しているイベントです。

Workoutの名の通り、筋トレしてBIツール力を鍛えるというのが趣旨で、
毎週水曜日にお題となるViz(グラフ)と要件が掲載され、参加者は可能な限り再現を目指します。

難易度は総じて高めで、TableauだとDATA Saber合格したてぐらいだと、
解答見ずに解くには難しい問題が多めです。
ただ、試験ではなくスキルアップが目的なので、

  • まったく解答やWeb検索せずに自力で解く

  • Web検索しながら自力で解く

  • 一定時間自力で頑張って後は解答見る

  • 最初から解答見ながら写経してスキル習得する

等挑戦の仕方は自由です。

元々はTableauのみでしたが、近年は他のツールにも広がっており、
2024年1月時点で以下のツールの問題がほぼ毎週出題されます。

参加方法

Tableauに関しては、Tableau Publicという無料でほぼ全機能が使えるものがあるので、挑戦にあたって必要なものはPCだけです。
より詳しい参加方法は下記のArakawaさん(@yoshi_datavizjp)のブログ記事を参照してみてください。


Week40の出題概要

お題

Can you create a brush filter?
(ブラシフィルターを作れますか?)

今回は今年3回目の私の出題回です。
日付計算がテーマですが、前回要件盛りすぎた反省を生かし、
極力テーマ以外の要素を排除しています。

画像クリックでお題ページに飛びます

要件の和訳

  • ダッシュボードサイズ Generic Desktop1366*768

  • 年月ごとの売上の棒グラフを作成する

  • Regionごとの日別売上の折れ線グラフを作成する

  • 折れ線グラフは年月の棒グラフで選択(ハイライト)されている年月で    フィルタする

  • 売上の少ない年月の棒グラフも選択しやすくする

  • 折れ線グラフのタイトルに、表示している年月の期間を表示する

  • 書式設定とツールヒントを合わせる

解答するための要点・出題意図など

今回は私の出題回かつ、この記事を公開するのが出題からだいぶ期間が
空いてしまったので、普段と違って解答するための具体的な要素を
紹介します。

要点

  • 折れ線グラフは年月の棒グラフで選択(ハイライト)されている年月で    フィルタする

  • 売上の少ない年月の棒グラフも選択しやすくする

これは簡単に言うと、棒グラフをクリックもしくはドラッグすると、
その期間がフィルターになるということです。
選択しやすくする、というのは、Tableau上でマークをクリック/ドラッグ
する場合、あまりに小さい値だとクリックやドラッグが困難になりますが、
それを回避しよう、ということです。

操作してみるとわかりやすい

これを実現するには、

  1. 選択した期間をセット等に格納し、フィルター/ハイライト色として  利用する

  2. 選択しやすくするために、Min(1.0)等で全期間同じ高さのプレースホルダを作って二重軸にする

の2点が大事です。

  • 折れ線グラフのタイトルに、表示している年月の期間を表示する

こちらは、単に前段で作ったセット等の期間をそのまま使えばいい、
と思いがちですが、そのまま使うと日付が合わないという罠があります。

2023年7月31日にならず、当月の最初の日になってしまう

これをどうにかするには、いくつかやり方はありますが今回私は
以下のようなやり方をとっています。

  • 期間の最終月に1ヶ月足して、1日引く

この文でピンときた方はぜひ自力で計算フィールド書いてみてください。
「どういうこと?」という方はお題ワークブックを参照ください。

出題意図

Tableauのフィルターは多彩ですが、日付期間については直感的では無いと
感じていました。

過去、2021年のWorkout Wednesdayで拡張機能(今のViz Extentionとはちょっと違います)でブラシフィルターを作る回があり、「これだ!」と
思ったものの、拡張機能ということもあり実務では使わずじまいでした。
その後、2023年ごろに実務で分かりやすい日付期間フィルターを実装する場面がありこの拡張機能を基本機能で実現できるのでは?と考えて
今回のお題としました。
以外に簡単にできるので、ぜひ実務にも取り入れてみてください。

今は使えなくなってしまった拡張機能の一つ


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