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解決とジレンマと
就労移行支援施設でのPC講座だと、まさに「就職するためのPCスキル」という内容が求められるでしょうし、受けもいいように感じます。
確かに、施設のそもそもの存在理由だから、仕方ないといえば仕方のないことです。
何がジレンマかというと、PCを覚えてもらいたいと思うこちらとしては、ExcelだろうがWordだろうが、オンラインソフトの画像加工だとか動画配信だとか、好きなことをするのに便利にするためにPCをがんがん使ってほしいと、本当に思っているのですが。
就職の求人欄を見たり、企業の人事の方と話したというスタッフの方にに聞いたりすると、一番に出てくるのが
Excel使えます?
関数とかグラフもできます?
いやいやいや。
それだけじゃないでしょ。あんたは毎日PCでExcelで関数使っとるんかい。
と思いますが、人事の方にそう言われたら、通所者の人にはExcelの関数が使えるようになってほしいと思うのがスタッフの方たちの気持ちであって。
こんぷーとしましては、PCは難しい顔して関数悩みながら考えるのがPCのお仕事ではなく。
PC使って、この作業がこれだけ楽になってよかったな、と思えるような使い方を覚えていただきたいと心底思っているのです。
脱線するけど、子供向けのプログラミング指導だって、別にプログラム組むのが目的なんじゃなく、「順序立てて流れを追って、作業を成し遂げる」ことを身につけるのが本当の目的のはずなのに、なんだかプログラム作らなくちゃならない気分になるのも変な感じがします。
PCは人を苦しめるためにあるのではなく、人が便利だと思えるような助けになるもののはずなので。(毎回、PC講座でしつこく言い続けている、こんぷーの決まり文句)
ソフトの名前や、カタカナ言葉に紛らわされずに、その人がやりたいことを楽にできるように、PCの使い方を覚えていただきたいし、お手伝いをずっとしていきたいと思っているこんぷーなのでした。
解決策が見えないのは、ひとえにこんぷーの力不足によるものなので、今日もジレンマと対決しながら、いろいろ考えておりまする。もにゃもにゃと。