見出し画像

「will」は未来で100%行う動作

こんぽん。→will

100%未来で起こるだろうと思っている気持ち。


授業で学んだ「will」には、基本的に未来の出来事を述べる時の助動詞であることしか印象にないかもしれません。

しかしこの単語が持つ意味合いは、英語圏の人たちの間では、もっと広く会話で用いられています。実際、「will」にはさまざまな文脈や状況で使われる複数の意味的用法が存在し、それぞれが英語の表現の豊かさにつながると言えます。

以下が「will」が持つ主な4つの意味です。

①今決めた強い意思

これは、英語で表すと”deciding now"で、今決めた強い意思によって、発言されます。

この今決めた強い意思は、
「どんな状況であっても、俺はやり通すぞー🔥🔥」
というような強い意味合いだけではなく、以下のI'll answer the phone. などのように、強い意思=100%。
100%動いちゃうよ~というくらいの意味。

例:
I will protect my family at all costs.
・どんな犠牲を払ってでも、私は家族を守るつもりです。
I'll answer the phone.
・電話に出ます。
I'll add some more details to the report.
・レポートにもう少し詳細を加えます。

②約束

約束に関しても、未来です。
これも100%未来で起こるだろうと思っている気持ち。
約束は100%であるからこそ約束で、これから1%でも果たせないと思っているのなら、約束という概念からは外れると思いませんか。

例:
They will deliver the furniture on Monday.
・家具は月曜日に配送されます。
I will call you as soon as I arrive.
・着いたらすぐにあなたに電話します。
We will always be there for you.
・いつでもあなたのそばにいるよ。

約束「動作の予約」みたいなイメージで使用すると、わかりやすいかもしれません。単なる予約ではなく、We will always be there for you. のようなロマンチックな予約にも使えてしまいます。

③予測

未来に起こると予測される事象についてです。
これにも100%未来で起こるだろうと思っている気持ち。が含まれています。あくまで予測ですので、そのあとにそれが起こらなくても大丈夫です。

It will rain tomorrow.
・明日は雨が降るでしょう。
The population of the city will double in the next twenty years.
・この都市の人口は次の20年で2倍になるでしょう。
I will visit my parents next month if I have enough vacation days.
・もし十分な休暇が取れれば、来月両親を訪ねるつもりです。

最後の文も「予測」です。
いわゆる自分が未来において、こんなことをしているだろうという感じの未来予想のように使えます。

④事実

主に未来で起こることに関しての、事実を指します。
これは予測ではなく、天文学的な事実など専門的な確証を持ったうえでの事実となります。

The sun will rise at 6:03 AM tomorrow.
・明日の日の出は午前6時3分です。
The school will be closed tomorrow due to the holiday.
・明日は祝日のため学校は休校です。

こんぽん。→willは「100%未来」で考え、そこから意味を派生していこう

上記のように「will」は単なる未来形を超え、意志・約束・予測・事実という異なる文脈で用いられています。

100%未来で起こるだろうと思っている気持ち。を軸にwillを含んだ文章に触れてみると、いままでなかった文学的思考で英語を楽しむことが出来るようになるでしょう。

これらの用法を理解することで、英語の表現が格段に豊かになり、意図したニュアンスをより正確に伝えることが可能になりますよ。


おまけ
事実:現在形と未来形の違い

以前書いた現在形に関しての記事で、現在形にも一般的事実を表現する使い方があるという記述をしました。

具体的に「事実」において、現在形と未来形の違いは、
一般的事実として伝えたいか、未来で起こるかどうかを伝えたいかです。

Whales feed on phytoplankton.
・クジラは植物プランクトンを餌としています。

上記の文で考えてみると、現在形の場合は「クジラは植物プランクトンを餌としています。」ということを一般的事実として述べることが出来ます。

一般的事実=こういう事実を定期的に繰り返している。
定期的に行われている習性であると伝えたいときに使えます。

一方で、
Whales will feed on phytoplankton.
・クジラは植物プランクトンを餌とするでしょう。

willを用いて訳すと、でしょう。と表現されますが、willが使われてても、現在形と同じような訳にすることもできます。

ここで重要なのは、どんなニュアンスでこの発言をしているかを考えることが大切で、日本語訳に引っ張られて文脈を決めつけるべきではありません。

Whales will feed on phytoplankton. の場合、定期性の意味合いではなく、未来に起こるかどうかを伝えたいときに使用されます。

例えば、船でクジラを見に行きました。するとガイドさんが「クジラは植物プランクトンを餌にしますよ。」と発言します。

・この時にガイドさんは、定期的な習性を言いたかったのか、
・それともこの時間帯はクジラが皆さんの前に現れて、植物プランクトンを食べる様子が見られますよ!

と言いたかったのかは、日本語ではかなり分かりにくいです。

しかし英語では、現在形を使うか未来形を使っているかでは、大きくニュアンスが違っており、言いたいことを文法でしっかり表して伝えています。

以上のように一般的事実なのか?未来のアクションなのか?
英語は相手の意図が分かりやすい言語なので、文法から相手の気持ちを読み取りましょう。



いいなと思ったら応援しよう!