何でもない話 #16
父はとても女子力が高い。かつ、女々しい。
うちの家族で私の次に女子力が高いのではと思うほど。
(これは別に自画自賛しているわけではなく冷静に比較しただけだ、女子力が高い事が正義だとも思わないし)
例えば、昼間仕事中の夫に「甘いものが食べたい」と私が言うとする。
言ったことないのであくまでも私の想像だが、おそらく既読スルーされる。
もしくはいいトコ「夜に家にあるピノ食べよ!」とか言うと思う。
確信を持って言うが、そんな時に父はコンビニでスイーツを買って帰るだろう。
あるいはケーキ屋さんへ寄りケーキを買ってくる可能性も大いにある。
何も言わなくても私が治療を頑張った日は実家に帰ると私の大好物のエクレアがあったりする。
夫は男らしいといえば男らしい。
乙女心がわかっていないところは本当にモテないと思うが
本人がモテたいという向上心を持っていないのでもう仕方ない。
なので食べたけりゃ「エクレア買って帰ってきて」と言うしかないのだ。
私が毎年ひまわりの花束を誕生日に欲しいと言うと
父は毎年絶対に忘れず前もって花屋を調べ予約し可愛いブーケをくれるだろう。
夫はけろっと忘れるのだ、野球の開幕の日は絶対に忘れないくせに(根に持っている)
私はどちらかというと父派で、頑張ったんだなっていう日は察してご褒美を用意したりする。
仕事の愚痴を言わない夫のことなので、頑張った日はあまりよくわからないのだが。
でも子どもを授かれなかった時や流産した後は私なりに夫への労いはした。つもりだ。
外飲みを奢るとか、ウイスキーを買うとか。
特に夫はそんなこと望んでないし、私もそんなことしかできなくてごめんって感じなのだが。
そして、夫に反して?父は女々しい。
帰ってくるなり仕事で今日これ頑張ったこれしんどかったと母に言う。
2連休があり晩ご飯作るのを任せ、褒めてあげないと
「この2日俺頑張ったと思うんやけどなぁ…」などと、ほぼ毎日晩ご飯と翌日のお弁当のことを考えている母に言ったりするのである。
承認欲求がとにかく強い。その辺の女子大生よりよっぽど強い。
母はさっぱりした性格で相手に合わせるのが上手だ。
私は察して欲しがりの面倒臭い女なので、言わずとも私が喜びそうなものを買っておいてくれたりする。その辺りは同性だから出来るところもあると思う。
同じ人間なんていないのだ。
お察しの通り、特にオチもない、いろんな人がいるなぁという話なのだが
いいとこ取りできたらいいのに、とも思う。
父のような寂しがりのかまってちゃんは、出来れば関わりたくないので
不平不満を言わず、私がいなくとも毎日楽しく過ごせて精神が安定している夫は私にとって素晴らしい人生のパートナーだ。
だがわざわざ「甘いものを食べたい」と言う時に食べたいものは、家にあるピノではないという事はわからない。
夫に軽い女子力が備われば完璧。
私には何が備われば完璧に近づけるだろうか?
その”何”が多すぎて凹んできたので寝るとする。
不安が付きまとう毎日を払拭したく久々に更新したが
相変わらずただのぼやきとは何とも私らしいのだった。ははは。
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