なんでもない話 #12
私は夫とモーニングができない
(絶対にない事だがもしも万が一)将来私が自伝なんぞを出すとしたら
きっとタイトルはこれにすると思う
不妊治療をしていると時々、いや、よく、どす黒い気持ちに覆われることがある
同い年の友人たちが続々と妊娠をし、先輩ママとの交流などを見るのがつらく
ここ最近はSNSを少し離れたりしている
先日久々に覗いたら臨月の友人が夫とモーニングして朝からハッピーという旨のことを発していた
まさに私が毎週訪れる休日に望んでいることなのであった
というか2つとも私が渇望するものだ
夫は家以外のどこかへ泊まった翌朝以外は決して外でモーニングをするために早起きをしたりしない
私がそれを欲しても、絶対にしない
眠ることが何よりも、この上なく、好きな人なのだ
別に夫は悪いことをしているわけではないのだが
どす黒い気持ちに覆われてしまった私はそんな夫に苛立つ気持ちが出てしまう
夫はあっけらかんとしているとても気持ちのいい性格の人なので
嫉妬や羨望、期待絶望自責愛情友情後悔などなどなどが混ざりに混ざってどろっとした感情が、そもそもよくわからないのかもしれない
わからなくてもいいがどす黒い気持ちを持ってしまう私を一度くらいハッピーモーニングに連れて行ってくれてもいいのではないか
そうだ、私は私を喜ばせてくれる人と一緒に人生を過ごしたいのである
"たまにはデートに誘って欲しい"と言い続けている
休日を1日使うようなプランでなくていい、晩ご飯を食べに行こうかと誘ってくれて少しばかり奢ってくれる(嫁扱いではなく女性扱いしてくれる)小さなデートでかまわないのだ
喜ばせてくれたら、喜ぶことをしてあげようという気にもなる
喜ぶかと思ってウィスキーもあげたが、今のところ特に喜びのリターンはない
(似たような事を以前にも書いたような気がする)
一年に一度だけ、誕生日はディナーに誘ってくれる
その時私は夫の前で、嫁ではなく一女性として振る舞える事が嬉しくて仕方ない
年に一度でもそれが味わえる事はありがたい
なにやら
こういう事をつらつらを吐き出してしまうあたり疲労を感じる
途中休み休みだったとはいえ、治療に疲れてきていることは、やはり否めない
自分の陰部を全く素性の知らない他人(医師だが)にひけらかすという
到底愉快とは言えない内診台へ上がり続けて早3年が経とうとしている
最初の少しばかりの羞恥心みたいなものは、もはや皆無だ
普通ではない
服薬に慣れる事
妊娠前にホルモンに振り回され体重が減ったり増えたりする事
メンタルがボロボロになっていく事
全然普通ではない
治療を始めて以降、私は自分が不妊だということを忘れたことがない
ここ数年
なんで、と思い続けているし
赤ちゃんや子どもや妊婦に超絶過敏に反応している
そりゃ、疲れるわな
本当になんでもない話でした、オチもないし相変わらず苦情は受け付けないスタイルでゆく。
おわり。
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