🍙史上最悪のごっこ遊び🍙米栗カレンダ■08/17
■8月某日
うちの4歳男子は、夜だけはまだおむつ。日中はパンツで漏らすこともないのだけれど。
が、夏休みというまたとないチャンス!夜パンツに挑戦…したいが、本人がやる気におなりにならない。
「パンツで寝てみるか!」と親が言えば、「まだいいよ〜」とぬるい返事が返ってくる。まだって、いつまでだい?!
が、ある時、めったに行かないおもちゃ売り場で「どーしてもこれがほしいの」という玩具に巡り合ってしまった彼。
親としては(報酬を餌に教育をしてはならん)と思いつつも(このチャンスを逃すのは惜しい!)との思いが勝ってしまった。
「夜もパンツで寝られたら、成功したらお祝いしよう!」と言ってしまった。途端に彼の目が輝いた。
すると、初日にあっさり成功!
次の日、【ノンストップうかれ小躍りマシン】と化した彼は、嬉しすぎて踊りながら開店直後のその店に駆け込んで行き、念願のおもちゃをゲット。めでたし!
と思ったのはその日まで。翌日からはなぜかお漏らしまくる彼。初日の【パンツで夜も漏らさずおめでとう記念】は何だったのか……
そして昨晩はなんと2回も漏らしてみせた彼。朝起きて、「なんでシーツこんなに洗濯するの?雨なのに〜」とおっしゃる。
そういう(あっけらかんとした)ひとに、わたしもなりたい。
■8月某日
『トムとジェリー』というアニメーション作品をご存じの方はそれなりに多いだろう。実写(と言っていいのか)映画にもなったし、本家のアニメはアカデミー短編アニメの賞を何作もノミネート、受賞している。
その『トムとジェリー』にはまりこんでしまったうちの子。はまりこんで、ただアニメを観まくる…だけならよかった。
次の日から、恐ろしい遊びを始めたのだ。しかも、大人を巻き込んでの恐怖のごっこ遊び。それは『自分はトム、あなたはジェリー』ごっこ。もちろん(?)ジェリーはパパだ。トムは恐ろしい勢いでジェリーを追いかけ、罠を仕掛けられてもなぎ倒し、捕まえに突進する。
家の中のドアというドアがバタン・ドシンと音をたて、椅子やソファやハンガーや座布団が罠やしかけになり、二人はそれを仕掛けあったりしてひたすら追いかけっこが続くのだ。体力の消耗も恐ろしいのだが、家の荒れ方も恐ろしい。音もすごい(うちはマンションなので…ご近所様たち、すみません)。
トムとジェリーのアカデミー賞受賞作品だけを集めたこちら、おすすめです!
■8月某日
雨の朝。すでに出勤していったパパのサングラスを手にとった息子。かけてみて、あたりを見回したその感想…
「犬がみてるかんじだね。」
え?と聞き返した母に、
「犬はしろくろに見えるんだよ。犬の見てるせかいだね。」
ああ〜そうか。つい先日、人体図鑑に『人間には色彩豊かに見えている世界だけど、犬は色の判別がはっきりできない』とあった。それを覚えていたらしい。
サングラスを掛けて「犬の世界」って、詩的な感性だなあ…なんて親ばかに思ったのでした。
■8月某日
午後に家を出て、夕方まで牧場にいた。
ヤギと牛がのんびりと過ごしていた。うちの子は、ヤギを「かわいい」と言い、牛についてはその大きさに圧倒されてか、感想はなかった。
ひとは己の受容できるサイズについてはコメントでき、受容範囲を超えたものについては沈黙する…のかもしれない。
これってたぶん、大人にも言えることだろう。なんてことを夕日と牛を眺めながら思ったのでした。
それにしてもチーズ牧場の牛たちって、みんな女子よね。
取材、執筆のためにつかわせていただきます。