🍙海とピーター・ラビット🍙米栗カレンダ■07/06
■7月某日
朝起きたら咳が出ていたうちの4歳。
熱はない。しかしこのご時世、咳が出たら幼稚園には行けない。
そんなわけで、熱がないからパワー全開!だるいって何?寝てれば治る?でも寢らんない、だって遊びたいんだもん!
しかし咳のある人をうかつに外出させられない昨今。
で、海に行った。
パパも仕事が休みの平日、小雨曇天の海なら、人もまばらなはず…と、車を飛ばして大磯に行った。
尊敬する村上春樹が住んでいる大磯、吉田茂別邸のある大磯…の浜辺につくと、突堤に釣り人はいたものの、浜辺はほぼ無人。
2歳の時は波を怖がり、3歳の夏はコロナ規制で浜辺に行くこともできなかった4歳は、波の寄せては返しを眺め、渚を駆け、びっしょりになりながらおにぎりを頬張り、また波と追いかけっこをし、砂浜に足跡をつけ、石を投げる。
パパの足が波に飲まれそうになるたびに「逃げて〜」と大声で叫ぶ!
確かに砂浜に伸びてくる波って、まるでゲル状の生き物のようで、それがパパの足を捕まえてしまいそうでこわいって感じるよね。
そしてこの海で遊び疲れた4歳は、帰路の車に乗った3分後に眠りの世界へ没入。そのままなんと5時間のロングお昼寝。
(どうせなら、このまま朝まで寝てくれればいいんだけど。中途半端な時間に起きたら、今度は深夜まで眠ってくれないんじゃ?)
というオヤの心配どおり、いつもならベッドに行く夜の8時にお目覚め!よくねて体力が回復した4歳の恐ろしさはここからだった。
起きて1分後には、ゲラゲラ笑いながらソファーで「そうなんだ!」「そうなんだ!」とジャンプを繰り返しはじめる。元気が有り余っている!
「なにか食べたら?」というオヤの言葉を聞くやいなやジャンプをやめ、「おなかすいた〜」と納豆ご飯、ポテトサラダをガツガツとたいらげ、お豆腐のお味噌汁をぐびぐび飲み干し、ヨーグルトのデザートをまるっと平らげ、おまけにスモモとブルーベリーもモリモリ食べた。
やっと落ち着いたところで、海水まみれの体をお風呂で洗い流した彼の質問。「きょういったのって、かわ? うみ?」
「うみだよ!」
それからさらに遊び、ちょっと映画を見て、絵本を読んだ彼は、思ったよりも早めに眠りについてくれた。
この日、4歳男子の合計睡眠時間は13時間でした!
■7月某日
雨天なのでどうするか…と手持ち無沙汰に観始めた映画『ピーター・ラビット』。
原作の絵本がうちにあったので、4歳にもわかるにちがいないと思っていたけど、始まってみれば大人でも楽しめるコメディに仕上がっていた。むしろこの笑いは4歳には難しいんじゃ?
だいたい冒頭で「ごめんね、これは教育的な映画じゃないの」とナレーションで言ってるし…
しかし、オヤの心配をよそに、幼児はしっかりみっちり楽しかったらしい。最後まで見終わると、
「いぎりすにいって、ぴーたーだっこしたい。ぴーたーのとなりの、おにわのあるおうちにすむの。」
ときっぱり言う4歳。イギリスに暮らす……それもありかもね。
『僕はイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(作・ブレイディみかこ)
を読むと、どこの国にもいいところと悪いところがあって、どこで暮らすことになっても、己を客観的に見る力と、思考する力さえあれば、子どもは成長できるんだよなあ、と思う。
どうせ行くなら、旅行じゃなくて2,3年でもいいから暮らすといいだろう。暮らしてみれば、世界にはいろいろな生き方、いろいろな家のありようがあるんだと体でわかっていけるしね。
そうそう、絵本のこれ『いろいろ いろんなかぞくのほん』(メアリ・ホフマン)、世界を知るきっかけとして、すごく良かった。うちの4歳は繰り返し眺めている。ピーターの映画に出てくる人種のこと・家族のことなんかもリンクして、色々と思うところがあるらしい。
↓ブリジストンのタイヤ博物館、人が少ない、無料、涼しい…車好きだったら楽しめる場所でした。
■オヤのぼやき■■■
しかし子どもが映画のキャラクターを好きになると、自分のしていた脚本家という仕事を説明するのに躊躇してしまう。じつはピーターもマックイーン(カーズ)も、子どもが好きなアニメのキャラクター全部、脚本家とアニメーターが作り出したものなんだよ…なんて言ったら夢を壊すんだろうなあ…
取材、執筆のためにつかわせていただきます。