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【タロット占い】質問設定の落とし穴
既存のスプレッドだけでなく、その時々で自由に聞きたいことをカードに問いかけられるタロットは、その柔軟さが魅力のひとつ。
しかし質問の仕方によっては解釈が取りにくかったり、タロットの良さを発揮できなかったりといった事態に。
この記事ではタロット占いの質問設定の際、陥りがちなミスと改善策についてまとめています。
ケース1:答えが「はい」「いいえ」しかない
タロットは基本的に状況や感情、物事の展開のさまなどが『どのようであるか』を表すことが得意であり、事実か否かを言い当てる判定機のような使い方は適していません。
まず第一に、「はい」「いいえ」の2択しかないのなら、結局のところ「はい」「いいえ」と書いた紙を引いているのと変わりませんよね。
タロットである意味がないわけです。
第二に、前述の点を踏まえて「はい・いいえの判定に加えてカードの意味も読む」ということにすると読みにくいカードが出てくるという難点があります。
タロットにはポジティブ(肯定)ともネガティブ(否定)とも一概には言えないカードがあるからです。
その場合もはや「はい」か「いいえ」かの問いが邪魔になり、どんな状態か?どんな感情か?などを示していると捉えると上手くいくことがよくあります(逆に解釈を一通り行ったうえで、はい・いいえどちらの可能性が高いかは分析しやすい)。
具体例を挙げると
「片想い中の人と付き合えますか?」
「明日の試合に勝てますか(試験に受かりますか)?」
などの質問になります。
これらをタロットに適した質問に変えて、
「意中の相手に好きになってもらうためには?」
「相手の中で自分は今どんな存在?」
「試合に勝つために必要なマインドを教えて!」
といった風にアドバイスや現状を問うことでタロットの持つ魅力を引き出せる占いへと変わります。
ケース2:質問自体がネガティブ
これもよくあるケースで、タロット初心者の方や今が悩みの真っただ中といった方に見られます。
先に具体例を挙げると
「友達の本音は?やっぱり私が嫌い?」
「周りは私の悪口やうわさを流しているのか、それはどんな内容か」
などがあります。確証のない何となくの感覚・恐れを質問に混ぜ込んでいるパターンです。
これが適切でない理由は、まずネガティブなカードが出てもポジティブなカードが出ても混乱しやすいから。
ネガティブなカードだから質問内容を否定しているのか、いやいやそのまんまそのカードが自分への気持ちなのか?…
ポジティブなカードでも同じで解釈の仕方がすごく複雑になってしまいます。
カード自体にポジティブ・ネガティブ・その他が盛り込まれているので質問は中立的な尋ね方が望ましい、ということですね。
さらには解釈する時に自分の思い込みや決めつけが入り込んで、どんなカードが出ても悲観的に捉えてしまうといった事態にも陥りやすいです。
タロット解釈には現実との整合性や複数枚引いた時のカード同士の関係の読み取り、自らの直感による解釈の取捨選択など、カードそのものに積み重ねられた意味だけではない「読み」が求められることも多々あります。
それらは「あの人は私を嫌っている」とか「みんな自分を疎ましく思ってるんだ」など、感情のフィルターがかかると容易に鈍っていくものだと占っていて思います。
これは自分で自分を占うときはもちろんですし、誰かに占われた時に素直に読みを受け入れられない状態にもなりがちです。
そもそも自分の心にしろ相手の心にしろ、普段の生活では感じ取れない一面を浮かび上がらせてくれるのが占いのひとつの効能でもあるわけで、思い込みを取っ払ってまずは出たカードを真っ直ぐ受け取ることがタロット占いの基本とも言えるでしょう。
先の具体例を変えるとしたら
「私に対する友達の本当の気持ちを知りたい」
「私は周りからどう思われている?」
などシンプルな形で質問すると読みやすくなります。
ケース3:漠然としていて曖昧
これが最もよくあるケースで、特に占い始めたばかりという方に多いのではないかなという感触です。
「恋愛について」とか「この先の仕事は?」とか、ザックリとした分野をイメージしてすぐカードを引く手順に移ってしまうと、いざ解釈の時になって恋愛の出会いを予期しているのかアドバイスなのか、仕事上のトラブルなのか転機なのか、周りで起きるのか自分の事なのかetc.…
せっかく引いたカードが誰に向けてどんな意味を表したカードなのかが分からなくなりがちです。
タロット占いを始めたての時こそ、より具体的に質問を設定してあげると読みやすく、タロットの持つ力を引き出しやすくなります。
「向こう3か月の恋愛運(出会いはあるか・どんな場に行くと良いか)」
「恋人を作るために今必要なこと」
「次のデートを成功させるためのコツ」
「仕事でより成果を上げるためには」
「このまま同じ仕事を続けるのと、憧れていた職業を目指すのではどちらが良いか」
「転職の条件で優先順位がなかなか決まらない、自分の本音を探りたい」
などなど。
これらの質問を中心として複数枚引くスプレッドから多角的に掘り下げていく、というのもおススメです。
ある程度タロットカードに慣れてくると、あえて漠然とした質問からカードを引いて直感から「これは○○に向けての××を示しているな」と解釈を進めていくこともあります。
1枚のカードに対する解釈や表現が豊富になってくると、そのカードを引いた時にピンと来たり、カードの絵柄そのままに受ける印象が今必要なメッセージ、と読み取ったりなど様々です。
こういった柔軟な使い方をするためにも、具体的で解釈に集中できる質問設定での占いを積み重ねることが役立っていくと思います。
以上、タロット占いの質問設定についてでした。
注意点やコツとしてあまり話題に挙がってこないポイントのように思いますが、実は重要な下準備で自分でもつまづいた経験があり記事にしてみました。