【手首・腕】ぐにゅぐにゅと動かそう【スナッキング】
今回はスナッキング・エクササイズ
(お手軽な運動)で手首や腕をぐにゅぐにゅと
柔らかくなめらかに動かす方法を
お伝えしてきました
そしてこの動画の中で
『リズム』や『タイミング』を
大切にして動かしてみましょうと
お話ししました
ただ、こういう運動に限らず
トレーニング指導をしていると
そこそこの割合で自己申告されるのが
『私、リズム感ないんでよねぇ…』
ってやつですね
というわけで今回は
リズム・タイミングをテーマに
記事を書いていきます
※追記:呼吸の鍛え方として
考え方や方法などがあれば
教えてほしい!っていうご質問も
頂いたので、それも混ぜ込んでみます
✅呼吸民族と心拍民族
特に科学的・医学的なデータや
言葉もないので、僕の主観や意見に
なりますが
呼吸民族と心拍民族ってのに
大きく分けられるんじゃないかと思っています
『リズム感がない』ってのは
多くの場合、外界の音や拍子に
合わせるのが難しい
ってことになります
ただ、僕たちのカラダの中では
ほっといても勝手にリズムを
刻んでくれているものが2つあります
呼吸と心拍ですね
呼吸も心臓の鼓動もある程度勝手に
リズムを刻んでくれます
そういう意味ではリズム感ってのは
誰しもが自然に持っているものとも
言えそうです
そしてここからが主観的な意見ですが
呼吸が作り出すリズムやタイミングに
合わせてカラダを動かすことが
得意な人たちを呼吸民族
心拍が作り出すリズムやタイミングに
合わせてカラダを動かすことが
得意な人たちを心拍民族
こんな風に僕は呼んでいます
日本人は呼吸民族だった
みたいな感じですね
✅2つの民族の違い
じゃあこの2つの民族で
どんな違いがあるのかっていうと
なかなか面白い差が見て取れます
2つとも踊るっていうことをしますが
そもそものリズムの感じが違うのって
なんとなくわかりますよね
僕の言い方で説明すると
日本舞踊は呼吸民族の踊りだから
呼吸のリズム・タイミングがベースになって
ダンスは心拍民族の踊りだから
心拍(心臓の鼓動)のリズム・タイミングが
ベースになっている
こうなります
これ以外にも
俳句や短歌、詩吟なんかも
ちょっと海外のリズム感とは
違う感じってしませんか?
これもやっぱり呼吸民族だからかな、と
だからこそ
相手の呼吸を読む
間を感じ取る
みたいな言葉も生まれたんだろうと
相手の心拍を読め、とか
あんまり聞いたことないですからね
で、スポーツなんかでも
もしかしたらそういう影響なのかも
ってのがちょくちょく見受けられます
外国人バッターってこんな風に
バットをクルクル回したりカラダを
揺らしたりしてリズム・タイミングを
はかっている選手が結構います
逆に日本人バッターは
あまりそういうリズムは取らずに
静から動に急激に動き出すような
バッティングをする人が多いです
もちろん全員ではないですけどね
最近は日本人でも
心拍民族の人たちが
すごく増えてきているなって思います
だからこそダンスのような
一昔前は日本人では敵わないって
言われてたようなジャンルでも
世界的に活躍している人も
たくさん出てきていますしね
だから遺伝子レベルで刻まれてて
どうしようもないものってわけでも
ないと思います
✅リズムを合わせよう
じゃあここからは
カラダの使い方と合わせてみます
呼吸・心拍どちらの民族でも
これらとリズム・タイミングが合って
カラダが動いているのは
良い動きになりやすいです
なのでリズム・タイミングを
合わせていくことになるのですが
心拍民族は比較的わかりやすいですね
心拍数っていうのは
そもそもあんまり自分で速さを
変えることはできないですし
いきなり1秒後に心拍数が一気に
倍になった、みたいな事もあまり
起きないです
つまりある程度運動強度が確定すれば
心拍数もだいたい確定してくるので
それが文字通りBPM、合わせるべき
リズム・タイミングになります
なのでいわゆる安静時の心拍数ってのが
とても自然で合わせやすい
リズムの速さなのでまずはそのくらいの
テンポでリズム・タイミングを取りにいくと
合わせやすいですね
ちなみに1分間の自然な歩数は
1分間の心拍数のだいたい倍になります
1分間の心拍数が60なら
歩数は120歩くらいって事ですね
これが大きくズレてると
あまり良いカラダの使い方では
ないかもしれない、っていう
見方もできるというわけです
じゃあもうひとつの呼吸民族の
リズムの取り方にいきましょう
✅呼吸民族はつらい
呼吸民族は心拍民族に比べると
なかなかリズム・タイミング合わせが
難しいです
理由は単純に
呼吸そのもののリズムを自分で
変えてしまうことができるから
速くしたり
長く吐いたり
短く吸ったり
止めてみたり
と色んな事ができてしまいます
つまり合わせるべきリズムの元になるものが
そもそも簡単に変化してしまうってことですね
だからこそ日本の動作感覚の説明では
呼吸や間、あるいは腹(ハラ)といった
部分をとても重要視して
大切にコントロールすることの
重要性を説いていたのでしょう
呼吸民族のつらいとこですね
じゃあそういう難しいものを
どうやってカラダとの
リズム・タイミングを上手く
合わせていくかですが
最初は
呼吸の方をカラダの動きに
合わせていく方が結構上手くいく
人が多いなって指導の中では感じます
(これが正解ってわけじゃなくね)
じゃあ具体的にはどんなことに
気をつけていくのかを最後に
お伝えしていきます
✅最大出力点と衝撃
これは知り合いの
プロの格闘技指導者の人に
教えてもらったことです
パンチを打つことに慣れていない
初心者はいわゆる
へなちょこパンチを打ちます
じゃあこれをまずは
キレのある格闘技っぽい
パンチにしていく場合
腰の回転がどうだ
肩の動かし方がどうだ
っていうようなカラダの使い方のほうを
調整するよりも呼吸を調整する方が
キレのあるパンチになりやすい
こういうことを教えてもらいました
つまり1番パンチのキレがほしいところで
その時にカラダの動きには全く目を向けず
ただただ、1番鋭く息を吐く
そのタイミングを合わせる
まずはここからです、と
試しにやってみて下さい
ということで、一応空手出身の僕に
1番キレのある突きを出すように
カラダをコントロールして動かせと
ただ、その時の呼吸を『ふにゃあ』にしろと
へなちょこパンチになりましたね
当たり前と言えば当たり前なんですけどね
改めて大袈裟にしてみると
こんなに影響でんのか!ってくらいの
へなちょこパンチです
そしてその時に思ったんですね
もしかしたらちょっとした
運動やトレーニングでも本当に
微々たる時間差かもしれないけど
リズム・タイミングがずれてるかも
しれないって
音ゲーでいうなら
今でも『good』ではあるだろうけど
『cool』や『excellent』ではないかも
って事ですね
で、そこからは
特にアスリートの人には
ちょっと徹底的にこの時間差を合わせに
いく事も大切にしてトレーニング指導を
していくと、結構上手くいきましたし
何よりもアスリートでも
やっぱりほんの少しだけずれてる
どんな風に?っていうとここです
ヒトはいきなり最大の力を
発揮することはできません
最大の出力点に到達するまでに
どうしても少し時間がかかります
これはスピードも同じですね
いきなり最高速は不可能です
で、この時の呼吸をよく見ていくと
①より以前(横軸は時間です)で
強い呼気(息を吐く)をしている人が
実は結構多いです
※そもそもここで呼吸が止まる人も
そこそこいます
強い呼気が欲しいのは
②のタイミングです
ほぼ最大出力点に到達するこの瞬間
ここで呼吸(呼気)も強いのが来ると
タイミングが合ってくるわけですね
つまり呼気のタイミングがわずかに
早いってのが結構起こってきます
※一応念のために言っておくと
体幹の安定タイミングの話じゃなく
呼吸のタイミングです
この①と②のタイミングのずれって
時間でいうと1番短い場合は
0.1秒ずれているかどうかです
goodではあるけど、
cool・excellentではないっていう
音ゲーの例えの意味がわかりましたかね
これが何を示しているのかっていうと
それが力にしろ速さにしろ
衝撃に対するカラダの硬度にしろ
0.1秒分呼気が早かったら
そこがそれらの能力の最高点になります
わかりやすさ重視でいうと
これくらいの差が呼吸がずれるっていうだけで
出てきてしまう可能性があるって事ですね
なのでここのタイミングを
合わせるっていうのは
何気に効いてきます
難しいのはそのタイミングですよね
正直0.1秒の差を言葉で伝えるのは
なかなかむずいです…
ただ、指導の経験からでいうと
0.1秒『遅れる』ことはほぼないです
だいたい早い
なので、まずはその動きで
最も力や速さが必要な(高まる)地点
あるいはランニングなどで
カラダ(足)に1番衝撃が入る地点
このポイントを押さえて徹底的に
ここに呼吸を合わせにいく
そして起こるとしたら遅れるより
早いが多いミスなんだって
気持ちで呼吸に気をつけていくと
ちょっと上手くいきやすくなりますかね
✅まとめ
はい、今回はリズム・タイミングの
話を少し広げて呼吸民族・心拍民族っていう
勝手な言葉で説明して、特に難しい
呼吸民族のリズム・タイミングの合わせ方を
説明してきました
リクエストもらった
呼吸の鍛え方のひとつのアンサーにも
なってますかね?
もし換気量とかVO2max的な方の
鍛え方だったらごめんなさい
大阪市 谷町四丁目
パーソナルトレーニングジム