節分おばけ知ってますか?
今年の節分は2月2日でした
これは124年ぶりのイレギュラーだったそうで
通常はみなさんご存知の通り
そう2月3日です
節分とは立春の前日で豆まきなど
悪鬼を払う行事をする日であります
昨今は関西の節分文化が全国展開され
恵方巻きを黙って食べるという行事も
定着してきたように思います
私も今年初めて南南東を向いて食べてみました
そんな節分ですが
花街では独自の文化があります
私の知るところでは
京都と銀座と東京の花柳界ですが
地方の花街でもやっている土地が
あるかもしれません
日本でもハロウィンというケルト民族の
豊作を感謝する宗教行事が
仮装パーティーとして
全く形を変え定着していますが
実は
もともと日本には仮装をする行事があるのです
それが「節分」なのです
節分おばけについてはウィキペディアがあるので
よかったらご一読願い
歴史を調べると江戸時代の京都発祥で
厄払いとしての異装儀式であるとあります
私はハロウィンよりも
節分を推したいのであります!!
今は花街の伝統行事として残っているという
事ですね
節分の仮装は毎年気合いが入ります
山田かつらさんでかつらの寸法を測り
松竹衣装で衣装を選び
当日メイクから着付けまでしてもらいます
歌舞伎役者さんが使うかつら屋さんと
衣装屋さんです
なので年が明けて少しすると
節分の準備に入ります
多くは「舞妓や芸妓、花魁」が人気です
花魁道中を再現したりします
↓こんな感じ(並木通り、ロオジェ前)
私が今までやったのは
芸妓さんや舞妓さんの他に
緋牡丹お竜やハイカラさんです
ここでお友達の写真を拝借
お金も時間もかけて
この日を全力で楽しむのです
粋なお客様たちは祝儀袋にお金を入れて
襟元にさしてくださいます
お店が終わる頃には
襟元が祝儀袋だらけになったりします
さらに粋なお客様は自らも仮装して来店します
元々180センチもある長身なお客様が
松竹衣装で着付けとメイクをほどこし
美しい(?)舞妓に化けぽっくり下駄履いて
2メートルぐらいで来店された時は
笑い転げました
スパイダーマンの格好して来店されたお客様は
入り口でスタッフがどなたか判断できず
困っていたこともありました
そうして節分を楽しむのです
この日ばかりは銀座の街は
いろんな格好をした人で溢れかえります
舞妓・芸妓・花魁は正統派な仮装ですが
バカ殿様や全身青く塗ったアバターや
宝塚の羽つけた踊り子など
仮装は思い思いです
黒服も仮装するので着ぐるみ着せさせられたり
囚人服で黒服の衣装を
揃えているお店にも笑いました
今年は疫病のせいで
節分おばけもできなかったそうです
いつかまた節分おばけができるような
世界に戻ったら
私も楽しみに行きたいと思います
日本にはこんなに素晴らしい
土地に根付いた行事があり
そこには「異装」という風習もあるのです
他国の文化を取り入れ
楽しむことも寛容さと多様化には大事ですが
自国の文化にも「異装行事」があるので
よかったら節分にお化けをしてみるのもいかがでしょうか
余談ですが
銀座老舗のゲイバー「銀座ゴンザ」の
ゴンザレスママは
365日仮装のような状態なので
道で見かけても驚かないでくださいね