洞爺湖町「財田キャンプ場」で自然を満喫する物語




ある初夏の朝、車を走らせて向かった先は、北海道の美しい自然に抱かれた洞爺湖町。その町の一角に広がるのが、今回の目的地「財田(たからだ)キャンプ場」でした。





湖畔の道を進みながら、道々に広がる田園風景を眺めていると、自然とわくわくした気分になります。車の窓を少し開けると、爽やかな風が鼻先をかすめ、森の匂いが胸いっぱいに広がりました。

1.キャンプ場との出会い


「財田キャンプ場」と書かれた看板を見つけ、入口をくぐると、そこには緑豊かな芝生サイトが一面に広がっていました。テントを100張り設営できると言われるだけあって、どこまでも続く開放感に思わず足が止まります。

受付を済ませてサイトを決めると、ふかふかの芝生の感触を確かめるように一歩ずつ踏みしめながらテントの設営を開始。風を感じながらペグを打ち込んでいると、まるでこの土地に溶け込んでいくかのような、不思議な一体感が生まれました。


「なんだか、ここにいるだけで心が解放される感じ…」
テントのポールを立てながら、そんなつぶやきが自然とこぼれます。

財田キャンプ場の基本情報
• 名称:水辺の里 財田(たからだ)キャンプ場
• 住所:北海道洞爺湖町財田6
• マップコード: (カーナビでの目安)
• 電話:0142-82-5777
• 営業期間:4月下旬〜10月下旬
• 駐車場:あり(普通車・大型車ともに対応)
• 公式サイト:洞爺湖観光公式サイト

広大なフリーサイトがもたらす自由

テントの設営を終え、ぐるりとキャンプ場を歩いてみました。目に飛び込んでくるのは、まるで絨毯のように丁寧に整備された芝生のフリーサイト。大人数のグループでもソロでも、好きなレイアウトでテントを張れるのがうれしいポイントです。

さらに、管理棟へ足を運ぶとシャワー室やコインランドリーが完備されており、連泊やファミリーキャンプにも心強い設備が揃っていることがわかります。これなら、初心者でも安心して自然を満喫できそう。

2.多目的スポーツ広場・イベント広場



キャンプ場の奥には、多目的スポーツ広場やスポーツ交流館、イベント広場などが点在。大人から子どもまで伸び伸び遊べるエリアが豊富で、天気が崩れた時にも屋内で楽しめるのはありがたいところ。

「体をめいっぱい動かしたあとは、シャワーですぐ汗を流せるし…ここなら何日でも滞在できそう!」

嬉しそうに走り回る子どもたちや、フリスビーを楽しむグループの笑い声が、心地いい風にのって耳に届きます。

3.周辺の楽しみ方



テントを張った後は、車に乗り込んで少しだけ足を伸ばし、洞爺湖周辺の観光へ。湖のほとりには遊覧船があり、有珠山や昭和新山を望む絶景が一望できます。夜になると「ロングラン花火大会」が楽しめる時期もあり、湖面に映る花火のきらめきはまさにファンタジー。

帰り道、温泉で身体を癒やしてからキャンプ場へ戻るのも醍醐味のひとつ。洞爺湖エリアは温泉街が多く、「せっかく来たのだから、お湯にも入っていこう」と、気ままなキャンプスタイルが楽しめるのも魅力です。

4.夜の焚き火と星空



夕暮れが近づくと、キャンプサイトはどこか落ち着いた雰囲気に包まれます。広場で遊んでいた人たちも、それぞれのサイトへ戻り、薪を組み始めたり、ランタンを灯したり。

焚き火のオレンジ色の炎に目を奪われながら、じっくりと夕日が沈む様子を眺めていると、昼間の賑やかさとは打って変わった静寂の世界がおとずれます。火のはぜる音に耳を澄まし、そのまま空を見上げれば、一面に広がる星空に思わず言葉を失うほど。

「たまにはこんな時間が必要だよね」
お互いに微笑み合いながら、カップに注いだコーヒーの湯気を見つめる。

まとめ:何度でも訪れたくなるキャンプ場



最後にテントを片付ける朝。名残惜しそうに「また来ようね」と言い合いながら、支度を進めました。財田キャンプ場は、その名の通り、大切な“財(たから)”を思い出として連れて帰らせてくれるような、心優しいキャンプ場。
• 手厚い設備に助けられ、初心者でも過ごしやすい
• スポーツ広場やイベントスペースがあり、雨でも楽しみ方がたくさん
• 近隣には洞爺湖の絶景や温泉も揃い、観光とアウトドアを一度に満喫

ご紹介した財田キャンプ場は、まるで童心に戻ったように、自然の懐でのびのびと過ごせる場所でした。

次に訪れるときは、もう少し長めに滞在して、洞爺湖の花火や温泉巡りをもっと堪能しようと心に決めながら、キャンプ場を後にします。もし、あなたも北海道の雄大な自然に抱かれたいと願うなら、ぜひこのキャンプ場を旅のプランに加えてみてくださいね。

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