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グッモーニンボルチモア!!!!!/ミュージカル映画『ヘアスプレー』①


元気になれる映画
スーパーハッピーでハイパーポジティブ
差別にNO





Good morning Baltimore!!!!!!!

え? 今は朝じゃないって? だいたいBaltimoreってなんだよって?
よくぞ聞いてくれました! これは私の大好きなミュージカル映画『ヘアスプレー』の冒頭で流れるゴキゲンなソングの歌詞なのです。

昨夜、いつかヘアスプレーの記事を書きたいなとルンルンしながらネットフリックスを開きました。その際に配信が本日(2022/06/30)までであることに気づき、もう見られなくなっちゃう! と慌てて検索したら、

なんとこのミュージカル、初の日本人キャストによる日本公演が決定している※ではありませんか! おいおいおい! これはもうあふれる愛を綴るっきゃねえ! と鼻息も荒く朝から書いてます。
※もともと2020年に公演予定だったものがコロナで中止になり、今回復活公演が決定したものです。一度中止になったらもう終わりだと思っていたのでマジウレシの花が咲いてます。

私にとってはもうもう本当に大好きすぎる映画で、愛が大爆発してどこから語ればいいのかわからなくなってしまうくらいなんですがとにかくご覧くださいませ。



好きポイント

主人公がスーパーハッピーでハイパーポジティブ


登校ポジティブ

あなたは朝目覚めて「おはよう! 自分の住んでる街!」って思ったことあります?

Baltimore ボルチモアは主人公トレーシーが住んでいる街です。
トレーシーは朝起きるとスッキリした気分で目覚められたことを歌い始めます。彼女は歌とダンスが大好きな女の子なのです。

そして歌いながら街に挨拶します。

街のリズムが私を呼んでる
天からの声のように
あたしの大好きな微笑みの街
おはよう ボルチモア!

あ〜! この子生きててよかったって思ってそう〜!!

もう冒頭2分でそれが伝わってくるんですよ。
トレーシーは歌とダンスが大好きで毎日を最高に楽しんでて自分自身も周りの人のことも大好きなんだなって。

この歌にはドブネズミや露出狂の男、酔っ払いも登場します。

でも彼女はドブネズミを見ても「“トレーシー当たって砕けろ!“と踊ってる」と捉えるし、露出狂のおじさんにも酔っ払いにも手を振って挨拶し「皆 あたしの幸運を祈ってる」と歌うんですよ…!

なんなのこの子
ポジティブすぎん???????

森の動物に愛されるディズニープリンセスなの?
ボルチモアの街は森で露出狂のおじさんは動物か?

と感じるくらい、視聴者が「ん?」と思う街をキラキラ歩いていくんですよ…。

初視聴のとき、私は仕事でパワなハラにあい自己肯定感が崩壊していたのですがそんな私の心に沁み入りました。あたいもこんな気持ちで街歩いてみてえ…涙涙涙

いつか人前で踊れたら
世界中が熱い目を注ぐわ
ボルチモアとあたしに!

もうこの子自分がダンスで成功することしか考えてません。まぶしい…どうしたらそんなに真っ直ぐ自分の才能を信じられるんだ…まぶしすぎる…!

私は子供の頃から自惚れちゃいけないと自分の能力を信じないよう心がけて生きてきたので素直なトレーシーがめちゃめちゃ魅力的に見えます。

(今は夢を実現するためには本当に自分がそれを出来ると思うこと、自分の能力を信じることが大切だと思っていますが子供の頃はそれがわからなかったのです。

自分がそれを実現できると思わないとチャンスが来ても逡巡してしまったり、どうせ自分には無理だからと努力をやめてしまうことに繋がると思っています)


話がそれましたが、歌いながら通学していたトレーシーはなんとダンスに夢中になってバスを逃してしまいます。なんてこった。

でも大丈夫。トレーシーは通りかかった車に手を振ります。乗せて!

そこで彼女が停めた車、デカいトラックなんですよ。

で、トラックの屋根に座って歌いながら登校します。遊園地のパレードで演者さんがフロートに座って歌うみたいに。

彼女の自信と魅力はトラック級!
自家用車におさまるタマじゃねえんだ!

と私は解釈しました。


片思いポジティブ

彼女の魅力は他にもあります。

彼女は地元のテレビ局が放送している「コーニー・コリンズ・ショー」という歌とダンスの番組が大好きです。

学校で踊っていたらそれに出演しているリンクというかっこいい男の子(同じ学校に通っている)に「君のダンスなら番組に出られる」と声をかけられます。

彼の微笑みを受けてぽわーんとなった彼女は歌い始めるのです。
「♪鐘の音が聞こえる」

彼女は歌の中で妄想していきます。

まずデートして、車の中でキスして…ついにプロポーズ…結婚式の準備…彼とめでたくゴールイン!
鐘が鳴ってる 結婚式の鐘が
(ここでトイレットペーパーで作られたウェディングベールとブーケを持ってトイレから出てきます。周りの人は冷たい目で見てくるけど彼女は本気です)

※正確な引用ではありません。
読みやすさのために引用モードにしています


そう、歌い出しの「鐘の音が聞こえる」はウェディングベルだったんです!!!!

声をかけられて微笑まれただけで妄想が結婚までいっちゃうトレーシー可愛くないですか?!?!

『腐女子のつづ井さん』というコミックエッセイで、好きなアイドルと目が合ったときに「結婚!!」と思ったオタク女性のエピソードがあります。
私はそれを思い出しました。


ボディポジティブ

さて、トレーシーのポジティブポイントも三つ目です。

みなさんはボディポジティブという考え方をご存知でしょうか? 平たく言うとありのままの自分の身体を受け入れて肯定しよう、といった考え方です。

事実としてトレーシーは太っています。
そして彼女の母親も。

でもトレーシーは太っている自分は駄目だとかそんなことは微塵も思っていません。

彼女は「こんな容姿じゃ外に出られない」と自身の身体を否定する母親に「ママ 世の中はどんどん変わってるのよ。“人と違ってる“のがいいことなの」と声をかけます。

このあとに続く曲では太った身体を否定することを「古い過去」と呼びます。そして「'60年代に ようこそ!」と“人と違ってる“身体をポジティブに受け入れる新しい時代に進むことを呼びかけます(この映画の舞台設定が1960年代初頭のため、「'60年代に ようこそ!」は新しい時代にようこそという意味になります)。

私はこの曲を聞くとまるで自分が応援されているように感じます。

それは私にも自らの身体を恥じて否定する気持ちがあるからです。お腹が出ている、足が大きい、足が太い、腕の毛が濃い、肌が荒れている、髪の毛がくせっ毛…自分の身体が完璧で全て愛せると断言できる人は果たしてどのくらいいるでしょうか。

この曲は身体に悩みを持つすべての人を応援しているのだと思います。

太っている人だけではなく痩せている人も。“人と違ってる“すべての人をです。




さて、ここまで主人公のハッピーでポジティブなところについて書いてきました。

次の好きポイントは映画の大きなテーマである人種差別についてなのですが、長くなりそうなので記事をこのあたりで区切ろうと思います。

ここまで読んでくださってありがとうございました!
続きはこちらです↓↓
子猫ちゃん、ここからが本番だぜ🐈




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