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此島このもの悩み

此島このもは悩んでいた……

仕事に関係する悩みだ。

前職で色々あって心を壊してしまった此島は、どうしても人の足りない職場の人に頼まれて11月から働くことが急遽決まっていた。

しかし、働けばまた心の不調がぶり返すのではないかと不安に思っていたのだ……。

さらに、現在こうして一応毎日続けているnoteの更新が滞るのではないかとも思っていた。

一番困るのは、そのようなさまざまな不安によって、こうして働いていない現在の心まで曇ってしまうことだ。

再び心が不調になるかもしれないという不安は、杞憂に終わる可能性もある。現段階では新しい職場のことは何もわからないからだ。


それでも心が不安に囚われ、健康な精神が損なわれている、それこそが問題だった。

とりあえず此島はこうしてnoteに書いてみた。
何かが変わるだろうか。いやそれはわからない。


先日紹介した江國香織の『パンプルムース!』という詩集に、こんな詩がある。

(前略)
あめはつめたいけど へいき
どんなにふっても
あたしのうえには
あたしのおおきさぶん
ちょうどぴったり
しか ふらない
(中略)
ちょうどぴったり
だから うけとめるの

文庫版54頁

『あたしのおおきさぶん』という詩だ。

私はここでの「あめ」は、人生における困難を表していると思っている。

生きていれば困難にぶつかることもある。しかし、その困難は私の大きさ分ちょうどぴったりなのだ。
そう言われると、なんだか不安なことにも耐えられる気がしてくるのだ。なぜだろう。

私が思うに、「自分の大きさ分ちょうどぴったり」がミソなのだ。

雨に降られる。雨は避けられない。でも自分に降り注ぐ雨は自分の大きさ分だけだ。

これを読むと、自分にのしかかる困難なことが、そんなに大きくないのかもしれないと思わされる。

不安に囚われているとき、私の心の中でそれはどんどん膨らんでくる。耐えられないかもしれないと思う。

でも、自分に降る雨は自分の大きさ分だけだ。

そうか、じゃあこの不安もそんなに大きくないのかもしれない。私の大きさ分ぴったりしかないのなら。

それに、現代の日本に生まれた以上、一度も雨をこの身に受けないなんて無理なのだ。

生きる上で雨は絶対に自分に降ってくるもの。だから自分の身で受け止めないといけない。それが生きるってことなのだ。

困難だって雨と同じ。生きる上で避けられないもの。だから私はこの身で困難を受け止める。それが生きるってことだから。

この詩はそう思わせてくれるのだ。
だから立ち向かう勇気が出る。


でも私は大人だから、困難に立ち向かうのに勇気だけでは足りないことを知っている。

勇気が湧いたら、次は必要な準備を整えるのだ。

冷蔵庫に落ち込んだ時用の美味しいアイスを備蓄するとか、簡単に食べられるインスタントの食品を買い込むとか。

職場で舐められないように舌打ちの練習とかもしておいた方がいいかもしれない。
というのは言い過ぎだけれど、でもクソ上司との戦いに備えるのは大切。

こういうのは瞬発力や勢いがモノを言う。例えば上司が特定の人のモノマネをして馬鹿にしていたら?(前職で経験済み)
「は? つまんないですよやめてください」と間髪入れず言えるかどうかは私にとって大切だ。

馬鹿にされているのは他人だから気にしなくていいとか言う人もいるけどそういう問題じゃない。誰かを馬鹿にする人を見ると仕事のモチベーションが著しく低下する。職場環境の話だ。だからやめろと上司に言う。

こういう理論武装も大切。
(本当は職場じゃなくてもどこでだって誰かを馬鹿にする人は見たくない。でもそれを上司に強制することはできないので、職場環境が悪化するからやるなと言う)


そんなふうに、困難に立ち向かう準備を進めていく。
少しずつ。




『パンプルムース!』を紹介した記事はこちら↓

タイトルに自分の名前入れたことないなと思って今回入れてみました。あんまり入れてる人も見ないですよね。自分アピールが強くなるからかな?

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