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感性の磨きかた
「感性がいい」
それは 天性のものなんだろうなと思いつつ、後天的に磨く方法があるなら知りたかった。
先日、 #notemeetup でその答えのひとつに出会った。
横田裕市さんの講義にて。
心理学では言語化できない「感性」を鍛えることを知覚学習と呼ぶ。最も効果的な知的学習は多様な素材触れること。これを多様練習と呼ぶ。つまり知覚学習には、多様練習が最も効果的!<横田さんの講義資料より>
写真がうまくなるために大切なことは?という話のなかで出てきたのだけど。
具体的には「美しいものをたくさん見る」「よいといわれている写真をたくさん見る」などが良いそう。
量に勝る質はないんだって。
なんだかそういうふうに言われると 見る行動を肯定できていいよね。
「これだけ作品を観賞したけれど、美しいと感じる以外になにかプラスになっているのだろうか」とか思うことって少なからずあるじゃん。
でも、その行動が経験値としてたまっていくものだと思うと、無駄かな…?なんて思わず、どんどんやっていこうと思えるよね。この話、聞けてよかった。
……………
そもそも「感性がいいね」「豊かだね」って、どういうことなんだろう。
感性=物事を心で感じとる働きのこと?辞書にはそんなようなことが書いてある。
Wikipediaの「感性」のページには
感性とは、美や善などの評価判断に関する印象の内包的な意味を知覚する能力と言える。これは非言語的、無意識的、直感的なものであり、例えば何らかの音楽に違和感を覚えるように人間に作用することもある。
とある。
感性がいいというのは、物事の印象を深く感じとれるということだろうか。見たまま表面的に感じるのではなく。
…深いだけじゃなくて、他の人にない切り口から物事を見られることも「感性が豊か」に含まれる気がするなあ。多方面から見られることも。
…………
先日、 #本よまナイト にて 加藤まり子さんが西洋美術について教えてくださった。
絵に描かれたモチーフから どの宗教のどの宗派の絵なのかを見分ける方法や、絵によく描かれるテーマなどを学んだ。
美術は「感性で見るもの」とされがちだけど、「知性や理性で読むもの」でもあるのだ。
木村泰司さんの『西洋美術史』にもそうあった。
絵を読むことで、それぞれの時代の政治、宗教、哲学、価値観、風習などがわかるから。
…………
絵と写真は違うけれど、知識をつけることは、物事を多方面から見るきっかけになるよね。(知識に縛られてしまって逆のことも起こりうるかもしれないけど)
だから、感性を磨くために量をこなしながら、知識を身につけること、
そして心にゆとりを持つことが、豊かな感性につながってくるなあと思ったのだった。
なにかを受容するとき、ゆとりがないと入らないからねえ。たぶん。天才は例外なんだろうけど…
最近、予定がパンパンで心がきゅうきゅうになってしまっている。忙。
昨日、銀座で撮った写真はどれもなんだか余裕がない。めずらしく、キラキラの街を綺麗だと感じられなかったのだ。(画面ガラスのせいもある)(1ヶ月前 Appleじゃないところで修理したら 明度の違いで色が綺麗に見えなくなっちゃったのだ)(超ショック)(もう二度としない)
明日は金曜日で、1ヶ月くらい続いた忙しい期間も終わる気がする。ちょっと余裕を持って、ゆっくりクリスマスして、少し先のことを考えられたらいいな。
そして、この忙しい師走、先生も忙しいだろうに プロから学べる時間、貴重で濃密でありがたかったなあ。
写真も絵も、ちょっと知ってるだけで、ずっと楽しくなる。楽しいと、たくさん撮りたくなる。見たくなる。そういう意味でも学びが感性を磨くことに繋がるんだな。そういうふうにしていくと、世界をより味わい尽くせるんだなあ。しみじみ。おやすみなさい。
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