壮絶な生きる証を残した…ある女流画家の生涯

『序の舞』という映画を見た

才能のある女性……は、

果たして幸せなのか?

そう考えざるを得ない実話の映画化

だった

ここからはネタバレになるから

あしからず。

✰★★

おんなの性(さが)と男の身勝手さ

をひしひしと映し出した映画だった

あの時代はおんなは

軽んじられていた

そんな時代に画家を目指すのは

どれだけ困難を極めたか、、、

最初の絵の師との間に二度目の

子どもができるが

師匠は自分の子どもかわからないと拒否

(一度目は里子に出すが

流行病で亡くなる)

お金に困った主人公が

描いた絵 日本画を買ってくれる

仲介屋で言われたのは

「女の絵には力がない……

買ってもらうには

おまけをつけないと」

断ると、結局、

枕絵を描かされ、お金を手にする

最終的には

父親のいない子どもを生み、

育てながら

破門された師に許され

また絵の道に精進していく

最初の子どもを産み落とした

小さなあばら家の壁に

炭で描き残した女性は

自分自身だったんだろう

荒壁に荒々しく流れる黒髪に

鳥肌が立った

鬼気迫る、まさに魂が込められていた

わたしはこの壁に描き殴った

おんなの姿絵が

心に焼き付いて、

離れない

魂を揺さぶる絵、だった

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