ちょっと連続自伝小説を書いてみよう、、、①
その子どもは仮死状態で
生まれてきた
この世に出ても
泣かなかった
ムラサキ色の
小さな身体を
逆さまにして
背中をパン、パンと
強く叩いたら
羊水を吐き出して
やっと
か細く泣き始めたらしい
だから
この子の人生は奇跡の生還から
始まった
おまけ、のようなものかもしれない
☆★☆
船乗りの父と専業主婦の母の
長女として
山奥の片田舎で
父が船に乗っている間に
生まれた、と聞いた
名前は母とおばあちゃんがつけてくれた
最初は父が乗っていた当時の
船の名前から
たまみ、が第一候補になったが
「たま、たま〜😸」と
猫のように呼ばれたら、
可愛そう、と考えて
今の名前に相成った
姓名判断からカタカナになったという
つづく