精神科医がみる不滅のあなたへ

最初は何物でもない球体が、色々な人と接していくことで、経験し、学び、人間とは何か、生き物とは何かを知っていく壮大なストーリー。


かなり大きなテーマで考えさせられる物語です。でも、生まれたての赤ちゃんって本当はあんな感じなのかな。

狼や犬と共に生活した人間が、その動物と同じような行動をするように、自分を形成するものは自分が生まれてから経験したことや周りの環境など触れ合った全てのものが作り上げているんだと改めて感じることができる物語。

感情もしかり。

今回は”感情に焦点を当てようと思います。

私は

メンタル=思考+感情

と定義しています。

思考は、状況を判断し、考え行動すること。

海外ではこちらが主流です。

でも、海外では、自分という物語の主人公は自分であるので、思考だけでもいいんです。自然と、状況判断の軸が自分なので。ただ、”空気を読む”文化が根強い日本では、判断する状況が自分ではなく他人に対するものが多い。あの人がこう考えているからこうしよう…みたいな感じに。

そうやって生活していると、ついつい自分の感情に無頓着になりやすいのです。

最近、楽しいと感じたこと、悲しいと感じたこと、嬉しかったこと…すぐに思いつくでしょうか。

思いつかなかったあなたは、やはり無頓着になっている可能性があります。

では、アニメの主人公のフシがどうやって感情を身に付けたか。

この答えは、

人と触れ合うことで中から湧き出てくる

人間はみんな、生まれてから親のマネをしたり、見たもの感じたもののマネをして色んなことができるようになります。立つことも食べることもそう。
感情も、周りの感情をみて自分の感情に気がつけるようになります。

だから、なんとなくで生きてたり、感情ではなく、今やるべきことという論理の中だけで生きてると、感情に気がつかなくなります。
そうすると、自分が今何がやりたいのか、好きなことはなにか、趣味ややりがいを探すのもむずかしくなります。

やりたいことをやれと言われるシーンがありますが、きっとフシは、色んな経験をする前は
やりたいこと?なに?ってなったはずです。

でも、色々な経験をした後、フシはこの言葉に、喜びなのか決心なのか、しっかり前を向くきっかけにします。

これはフシが人と触れ合うこと、そして触れた人たちの素直な感情を目の当たりにしてきた中で身につけたもの。

もし、自分がなんとなくで生きてるな、と思った人は、まず

自分の感情を自分に問いてみる

ことをしてみてください。
今、私は楽しい?悲しい?うれしい?

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