精神科医がみるメイドインアビス
絵とは裏腹のダークファンタジー。みんな思ったと思うけど、この絵と内容のギャップは、私が好きなまどマギみたいな感じ。
みんなが目指すアビスの底。この物語は、このアビスを中心にすすみます。この物語で面白いのは、下がる時に呪いが起こるのではなく、上がる時に呪いがかかるところ。
下がるまでもたくさんの試練があるけれど、それを超えて下から戻る時に、さらに呪いがかかる。
私は、スポーツメンタルアドバイザーなので、これってスポーツ界と少し似てるのかな?と思った。
アビスの底がいわゆる"超一流"
みんながたどり着きたいところ。お宝もたくさんあって、みんなにすごいと言われる。
で、行くためにはめちゃくちゃいろんな試練がある。その途中に遺物があって、それを拾って帰れば、お金はもらえる。だから、笛をもらえて遺物の回収をして、帰ってくる。勿論それでも試練はあるから、これでも十分すごいけど、超一流ではない。イメージ的には、大学までスポーツで進んで、それを話題に大手企業に就職、みたいな感じかな。これも立派な一つの生き方。多少の怪我はあっても、日時生活には戻れるレベル。
底に近づけば近づくほど試練も大きいし、引き返せなくなる。というか、ここまで来たし、と言う感情と引き返すことにも恐怖が出てくるし、先へのワクワク感もある。ここまでくると、プロから声がかかってなった感じかな。他の選択肢もなくはないけど、あたかも、もうこの人生できまったんだって感覚になってる。もう進むしかないんだって。
で、おそらく一番奥まで本当に進めた人には、他の人にはみられないめちゃくちゃすごい居心地、風景が待ってる。でも、そこに行くには、試練とともに未知の恐怖、孤独、いろんなことが詰まってる。だから、本当にごく一部しか体験できない。名誉なこと。
でね、この上に戻るときの呪いなんだけどね、わたしはこれを引退後と捉えてる。プロにたどり着くまでって目標があるし、お金もあるから良いんだよね。でも、引退した後って、目標がなくなる人も多い。一般人に戻るとなると、プロの時の自分との葛藤もある。
ここから戻るのって、ちょーーーー大変なんだよね。金銭感覚もそうだし、みんなが何を言わずとも助けてくれたってところもそうだし。
実際のデータをここでおみせします。
NBAプレイヤーは引退してからの5年で、およそ60%が、50歳になるまでに90%が破産するというデータがあるのです。
(参考:https://blog.mint.com/how-to/from-stoked-to-broke-why-are-so-many-professional-athletes-going-bankrupt-0213/、https://moneyforward.com/mf_blog/20130224/01-2/)
NBAよ?めちゃくちゃ年俸高いよ?
でもね、やっぱ戻れないの。一度そこに行ってしまうと。だから、トップを目指してるけど、ある意味アビスのような奈落の底でもあったりするんだよね。まさに呪い。
シーズン1はこのアビスの世界をスポーツ界に当てはめて考えてみました。
でも、無事に戻れる方法が必ずある。じゃないと困っちゃうよね。笑
ここからのメイドインアビスの展開がどうなるのか、楽しみに待ちましょう!