海外で働きたい!という方へ
こんにちは。
流行病がなかなか落ち着かず、海外旅行にたくさん行ける日が戻ってくるまで、もう少しかかりそうですね。
そんな中、「状況が落ち着き次第、海外で働きたい」と考える友人が最近周りで増えてきている気がします。
たまたまだとは思うのですが、流行病で旅行もしづらい状況への反動なのか?海外への憧れや、今の生活から抜け出し、もっと別の人生へと変化を求める方が増えてきているのでしょうか。
なぜ海外に行きたいのかを考えてみよう
私は、幼少期をアメリカで過ごしました。
(その時の話は、こちらへ)
アメリカでの生活があまりにも自由で楽しかったので、私は、中学生の時に日本に帰国してからしばらくの間、「早くアメリカに戻りたい」、「日本なんてつまらない」とずっと思っていました。
「私の居場所はもっと世界にあるはず。狭い世界から抜け出したい!」と脱走願望に近いものもあったかもしれません。
この時の私は、正直学校でもあまり心の底から信頼できる友人がおらず、八方美人で毎日を過ごしていました。誰からも嫌われず、目立つこともない、言わば無難な人生を送ることに優先順位をおいて、毎日を生きていたのです。なぜなら、帰国子女ということで、「いじめられないようにしなさい」「偉そうにしていたら嫌われるからね」などと両親からたくさん言われていたからです。
実際に、通っていた私立の女子校では、「明日からこの子は仲間外れだからね」と授業中にある生徒の名前が書かれた手紙が回っていることもありました。次は、自分がその標的になるのでは?と日々怯えていたわけです。
今思うと、当時から私はとても良い友人に囲まれていたので、そこまで怯える必要もなかったはずです。
しかし、結局は自分にそこまでの自信がなかったのが正直なところです。心の底から分かり合えるような親友ができるほど、自分に価値があるとも思っていませんでした。
当時、私が「早くアメリカに戻りたい」と常々思っていたのも、そんな毎日から抜け出したい想いが強かったからだと思います。
その証拠に、大学に進学し、人間関係がガラッと変わった(正確には、意識的に私が変えた)瞬間に、海外に住みたい願望は落ち着いていきました。
自分が変われば、周囲も変わる!
今ならわかることなのですが、例えば、中高時代の私が、当時の思いのままに海外に飛び出していたら、人間関係は変わっていたでしょうか?
人との距離の詰め方がわからず、自分自身をさらけ出す勇気もないまま海外に飛び出したとしても、何かが劇的に変わるということはないはずです。
もちろん、慣れ親しんだ環境でなく、海外という生活環境、言語などで真新しく感じる毎日はあったはずですが、根本的に私という人間に変化がなければ、結局はどこに行っても自信がない自分、周囲の人に心を開ききれない自分は変わらずつきまとっていたと思います。
「海外で働きたい」という夢を持つ方へお伝えしたいのは、その夢そのものは素晴らしいですが、なぜそこまで「海外」にこだわっているのか?をしっかりと自分で把握することの大切さです。
海外に行くことでのみ、今の自分の望みが叶えられるのか?それとも、海外でしか得られないもののために海外に行きたいと考えているのか?
もしかしたら、今感じている課題や状況を変えるためには、海外に行かずとも変えられることもあるかもしれません。
海外に行きづらいこの時期だからこそ、しっかりと自分と向き合う良いチャンスですね。私もしっかりと今できることをやりながら、また海外にたくさん行ける日々が戻ってくることを願っています!
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