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Photo by
hiroyuki_gon223
泣きたいのに泣けない人は、そっと私に教えて
「泣く子はいねが〜 泣いてる子はいねが〜」
この台詞だけでわかる人にはわかる。
深谷かほる先生の『夜廻り猫』の主人公、猫の “遠藤平蔵” が夜な夜な街を廻りながら、発する言葉。
人知れず涙する人の心にそっと寄り添う “遠藤平蔵”
現実社会にも、遠藤さんがいたらなと思った人は少なくないはず。
生きていればさ、本当にいろいろなことがあるよね。
顔で笑って心で泣いて。
煌びやかに見える有名人だって、心の中に隠した涙があるかもしれない。
遠藤さんは、そんな隠した涙の匂いを嗅ぎ分けるのが得意なんだよね。
我慢できずに人前で涙を流した時、私の師は「涙は心のデトックス」と静かに泣かせてくれた。
私が今笑っていられるのは、師のおかげでもあるんだ。
だから決めた。
師や遠藤さんのように、今度は私が人の心に寄り添うと。
泣きたいのに泣けない。
誰かに聞いてほしいのに、誰にも話せない。
街のどこかで人知れず涙を隠しているそこのあなた。
話してごらん、あなたの話をただただ聴くよ。
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