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うつ病と認知症

うつ病は年代に関係なく子どもから高齢者まで発症する可能性があります。

しかし高齢者の場合は活気がなくなってきたり、今までできていたことが急にできなくなったりと、周囲の人が「歳のせいかしら」とうつ病とは思わず、気が付いた時には症状がかなり進行しているケースがあります。

周りの家族がうつ病と認知症の違いを理解することで、早期に適切な対処を取ることができます。

では、どんな違いがあるのでしょうか?

症状の進行として、認知症は徐々に進行する為なかなか気が付かないことが多いのに対し、高齢者のうつ病は発症前に何らかのきっかけがあることが多く、それを境に短期間に複数の症状が出現する為気付きやすいという特徴があります。初期の症状では、不眠や食欲低下、頭痛や吐き気などの体調不良の訴えが目立ちます。

うつ病も認知症も集中力が低下して物事が覚えられないということがありますが、認知症の場合覚えられなくなっていること自体を否定するのに対して、うつ病は覚えられなくなったことに自覚がありそのことを悩む傾向にあります。

その他の症状の特徴としてわかりやすいものは、うつ病の場合さほど深刻ではない体調不良を重病と思い込む「心気妄想」や、実際には余裕があるのにお金が無くなり生活ができなくなると過剰に心配してしまう「貧困妄想」が現れることもあります。一方、認知症では物を盗まれたと思い込む「物盗られ妄想」や、誰かが勝手に家に入ってきているという「侵入妄想」がみられることもあります。

実際にはうつ病も認知症も両方ともに発症していることもある為、早い段階で専門の医療機関に相談することが望ましいです。

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