いろんな角度から。
大学3年生の時、インターンシップにいった時の話。
何泊だったか、子どもたちとサマーキャンプに行った。
確か、私の班には小学1〜3年生までの女の子が4人くらいいたと思う。私はその班のリーダーだった。
1年生の女の子は、めちゃめちゃ元気でよくしゃべる。しかし、自分のことはなかなかできない。若かった私は、その子の準備が遅いせいでいつも集合に遅れることにイライラしていた。
ただただ楽しいだけのキャンプに参加したはずのその子に私は厳しくあたってしまっていたと思う。
初日の夜、私を指導してくれていた先生に呼ばれた。
今日の感想を聞かれ、「○○ちゃんが全然自分のことをやらなくて…」と話したと思う。
「○○ちゃんは今6歳でしょ。この6年間で何ができるようになったと思う?」
「…」
「座れるようになったのも、歩けるようになったのも、ご飯を自分で食べられるようになったのもつい最近のこと。3月まで幼稚園に通っていたんだよ。1人で外を歩けるようになったのもきっと4月から。それも家から学校までの距離。
6年の間に数えられない程のことができるようになってるんだよ。」
この言葉にハッとして、その日一日の自分の言動を後悔した。
自分の6年を振り返ってみた。ほぼ成長していなかった。
次の日からは、その子のペースでできることを見守った。
お別れの時までとても楽しむことができた。
初日は私自身も、きっと彼女もしんどかった。
貴重な経験をさせてくれた彼女と、大切なことを教えてくれた先生には本当に感謝している。
この考えは今でもとても大事にしている。
この考えを思い出すと、フッと肩の力が抜ける。
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