心を仏にして。

どれだけ仏になれるかが勝負の30分間。
命の危険につながる行為や他人、自分を傷つける行為以外はなにがあっても叱ってはいけない。

「いやだー!!!!」と走り出す。
「そうだね、いやだね。」

「行かない!!!!」と荷物を投げ出す。
「そうだね、行きたくないね。」

「もっと電車見る!!!!!」と石のように固まる。
「そうだね、見たいね。」

「あっちの道行きたい!!!!」と寝転ぶ。
「そうだね、行きたいね。」


(荷物を持って歩き始める)
「えらいね!ちゃんと行くんだね!ちゃんと歩く〇〇くん私は好きだな!」

「電車おしまい。」
「えらいね!ちゃんとお約束守れたね!かっこいいな〜!お母さんに伝えなきゃ!」

(行きたい道を諦めて歩き始める)
「ちゃんとお約束守れたの!?すごいね!さすがお兄さんだね!シール1枚増やしちゃおうか!」

最後はキラキラスマイルで「僕、ちゃんとできた?」の確認。
「うん、今日も100点だったよ!」などの褒め言葉のシャワーで終了。


ふう。
「頑張った、私」と言いたいところだが、私なんかの100倍彼は頑張っている。

しかし、最後の眩しいばかりのあの笑顔はなんなんだ。
今日もまた、彼らに生かされていると実感する。

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