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1歳の次男、いつの間にか「数字」を指差し声に出す-数学教材編集者のわが子の幼児教育-

筆者は、出版社にて小学・中学校用の算数・数学教材の編集を15年ほど担当していた。大学では数学教員免許を取得。小学校・中学校で算数・数学の講師経験をもつ。次男が1歳8か月頃のある日、兄の「トーマス大図鑑」を見ながら、

「イチー!(1)」

「ニー!(2)」

「シャーン!(3)」

と指さし、声に出していた。

近寄ってみると、トーマスの車両番号「1」、エドワードの「2」、ヘンリーの「3」とページをめくりながら、声に出していたのである。

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↑『きかんしゃトーマス大図鑑』より


親が「数字」について一度も教えたことがなかったので、正直驚いた。

年長クラスの5歳になる長男には、毎日「公文やりなさーい!」と口を酸っぱくして、計算の宿題をやらせているのだが。


「どうして私が知らないうちに、『数字』を覚えたんだろう…?」


また、違う日には、私が小学校で算数を教えていた頃に使っていた「さんすうセット」の「時計」を持ってきて、リビングにある「アナログ時計」と見比べながら、

「ジューニ!(12)」

と嬉しそうに私に話しかけてくれた。

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そういえば、ちょうどその頃は、長男がやっている「スマイルゼミ」を次男専用のものにした時期だった。

「スマイルゼミ」は、タブレット教材で、親が隣にいなくても、間違えたら解説してくれるし、子ども自身でどんどん進めることができる。

年中コースからあり、ジャンルも「ひらがな」「かず」「えいご」「せいかつ」など、幅広い。


長男が「スマイルゼミ」をやっていると、隣で見ている次男はいつも、「ボクも!」と画面をタッチしようとしていた。

すると、長男が「これは、オレのだー!!」

と毎回ケンカになるので、長男は1学年上の「小学生コース」に入会し、次男には、兄の使っていた「年長コース」を与えていた。

ふだん、共働きなので、ゆっくり子どもの勉強や面倒をみていられないのだが、弟の取り組んでいた「スマイルゼミ」の履歴を確認すると、

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なんと「15まで かぞえよう」の取り組みが、「16かい」となっていた。

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「さては、これで数字を覚えたんだな…。」


他にも、英語で野菜や果物が言えるようになっていた!

長男も、「年中コース」から始めたので、いつの間にか「ひらがな」をかけるようになっていた。

「スマイルゼミ」、ありがとう。


幼児期の「かず」への取り組み方は、「数え上げ」も重要になってくる。

「花まる学習会」の高濱正伸先生は、「幼児期における『数え上げ』は、非常に重要なテーマ」であるという。

数学オリンピックに出場した子どもなどは、小さい頃から、

「鳩が〇羽いるよ!」

「お母さん、10両編成だ!」

と話していたらしい。自然と数え上げる習慣がつき、数のボリューム感を身につけていた。

このようなことが身につくと、将来、整数問題の難しい問題も解けるようになるという。

わが家でも、数に慣れてもらうために、お風呂で「1,2,3、…19、20」まで毎回、数えている。


数に慣れてもらう意味では、さきほど出てきた、リビングにある「時計」も、おすすめだ。「1,2,3…」と数字がきちんと書いてある「アナログ時計」がよい。

時計は、つまずきやすい単元だ。今まで計算がスラスラできていた子でも、時計になると、できなくなる子が多い。

小さいころから、リビングに「アナログ時計」を置いて、時計を見る癖をつけるとよい。

時計の学習要素は、図形・角度・60進法・かけ算の5の段などいろいろなものが入っている。

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知らないうちに、数字に興味をもってくれた次男。

お母さん、うれしい!

(それは、数学の教材編集者だったから特に感じるのかも?)



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