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アジア全域の物流で、アパレルの未来を応援する(前編)

(1)    アパレル、中国からアジアへの生産移管
 2010年時点では、日本におけるアパレルの輸入国は90%が中国でした。しかし中国での人件費高騰などを影響を受け、「チャイナ・プラス・ワン」と言う、製造業が中国から他国に移管する風潮が生まれ始めました。その結果として、2010年/2020年対比で、中国からのアパレル輸入は40%減少しましたが、ベトナム・バングラデシュ・カンボジア・ミャンマーのアジアのアパレル生産国からの輸入は、約4倍に増加しております。
 しかしながら、アジアでのアパレル生産にはリスクも伴います。アジア諸国は中国から遠方に位置するため、輸送日数が長く、積み替えが発生するなど物流が不安定になりがちです。鴻池運輸ではそれらのお客様の不安を払拭するため、様々なサービスをご提供させて頂いております。

(2)    輸送期間は通常の約半分!ミャンマー発CBT輸送
 ミャンマーは2010年/2020年対比で、輸入枚数が約4倍増加しました。しかしながら、物流に関しては直近ではコロナによる混乱に加えて、クーデターによる混乱も加わり、他国以上に物流が混乱しております。鴻池運輸では、「海上より早く、航空より安い」サービスとして、タイ・レムチャバン港を経由するCBT(クロスボーダー)輸送※1を実施して、お客様の選択肢を増やしております。 
  ミャンマーのヤンゴン港からは日本向けに直行船が配船されておらず、シンガポールなどの経由港で積み替えされます。コロナ禍による物量混乱で、日本とシンガポール間のサービスも大きく混乱しており、鴻池運輸の直近実績でも平均29日、最大50日掛かったケースもあります。ミャンマーでの船積み期間を入れると実質的には34日掛かっております。
  CBTではレムチャバン港を使用します。レムチャバンから日本向けは直行船が前提ですので、極端な遅延は発生しておらず、ミャンマー工場引き取りから日本港到着までは、平均20日と海上輸送に比べて大幅な日数短縮が実現できております。このサービスはミャンマーからの製品輸送だけでなく、日本や中国からミャンマーへの資材輸送にも対応しております。予定通り資材を納入することで、製品生産納期を安定させることにも効果があると考えております。

通常の海上輸送とCBT輸送
Konoikeミャンマー・Konoikeタイ協業
陸送イメージ図

(3) 安く、早く。AIR AND SEA輸送~検品を含めた一貫輸送サービス~
 
バングラデシュは2010年/2020年対比で、輸入枚数が約5倍増加しました。バングラデシュもミャンマーと同様に、日本との直行船がありません。航空輸送も経由が前提となりますので、鴻池運輸では、「海上より早く、航空より安い」サービスとして、香港を経由するAIR AND SEA輸送※2を実施して、お客様の選択肢を増やしております。  
 バングラデシュのダッカから香港までを航空輸送し、香港から日本港を海上輸送することで、海上輸送より日数を低減し、航空運賃よりも安価なサービスになっております。当社実績では、チッタゴン-日本港の海上輸送は平均して25日程度かかりますが、ダッカ-日本港のAIR AND SEAは平均12日で輸送できております。  
 また、2020年には地場大手検品会社であるPQC社、日本の大手検品修整会社である桑原、鴻池運輸の3社合弁で「INREX BANGLADESH」を設立しております。製品物流の遅延原因は上工程の検品に関連することが多く、「もう1日早ければこの船に間に合ったのに」「事前出荷が分かっていればコンテナの手配が出来たのに」などといった問題が多く発生しています。INREXでは、「工場を出荷してから、日本到着まで」を一元管理することで、ムリムダのない輸送管理を実施しております。

 アパレルの輸送に関してお困りごと、お悩み等御座いましたら
下記のお問い合わせフォームよりご連絡お待ちしております!!
【お問い合わせフォーム】

※1 クロス(越える)ボーダー(国境)で、「国境を越える」輸送方法
※2 海上輸送の運賃の安さと航空輸送のスピードの速さを組み合わせた
複合輸送のこと
補足:ソースにつきましては、財務省貿易統計の61ー62類のPCS数より算出しております

尚、後編は9月頃配信を予定しております!


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★本コンテンツの作成者  国際統括本部 「KONOIKE 海外便り」編集部
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