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このほし創業ものがたり① ツリーハウスは人と森が繋がりなおす装置!?
皆さまこんにちは!株式会社このほしです。
今回から弊社の代表小原の経歴を紐解きつつ、どのような想いでこのほしを創業したのか、このほしがどんな取り組みをしている会社なのかを紹介する「このほし創業ものがたり」を、全3回に渡ってお届けします!どうぞお楽しみください!
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小原洋嵩(おはら よしたか)
秋田県五城目町在住。1982年兵庫県生まれ。戦略コンサルタントとして複数業界・業種のクライアントに対する組織・業務変革の支援を行ったのち、 2010年、ハバタク株式会社 設立。2011年、ベトナムオフィス開設。 東南アジア各国を舞台にした人材育成事業及び当地域への事業展開支援を行う。2020年に五城目町に移住。2021年 人と自然が繋がりなおす暮らしの実践を目指し、株式会社このほしを創業。自治体向け脱炭素化コンサルティング事業などの展開をスタート。
五城目に移住したきっかけ
2020年3月、五城目に移住してきました。移住を決めたのは、さらにその約1年半前ぐらい。
移住の準備をしていく中でコロナが流行り出して、移住したら自粛生活が始まりました。当時はこのほし自体、影も形もない状態でした。
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最初に五城目町と縁ができたのは約10年前、このほしの前に創業した会社(ハバタク)の拠点を設けた時でした。 その当時の僕は東京には家がなく、時々ベトナムから帰ってきては、都市部で仕事して、会社の拠点の一つがある五城目町にも遊びに行ってました。
当時、僕にとって日本は出張先だったので、どうせ日本に帰ってくるんだったら癒されたいと思っていました。東京は自分の生まれ育った土地ではないし、愛着もない。だったらもっと居心地のいい場所をホームにできたらなと思って。
そこで、コミュニティもあるし仲間もいる秋田に行こう、という流れで五城目町に行くことを決め、2020年に移住しました。
しかし、コロナの影響で自分が持っていた海外の案件・海外研修は全てキャンセル。五城目で、仕事ゼロの状況になってしまったというのが、このほしのエピソードゼロでした。
夢だったツリーハウス
そんなところから五城目での暮らしが始まったので、次ここで何をしようかという状況になった時に、コロナ禍でみんな同じ状況だから、もちろん仕事どうしようかって焦りもあるけど一旦開き直ってみて。
せっかく自然に近いところに来たから、渓流釣りだったり、町で仲良くなった人たちの田んぼや畑の世話を手伝ったりしていく中で、「そういえば自然の中でやってみたいことあったな」と思い出したのがツリーハウスでした。
スタンドバイミーという映画の冒頭、主人公たちのたまり場がツリーハウスで、その秘密基地みたいなものに憧れをずっと持っていました。
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そんな話を、みんなでいちカフェのカウンターで話してたんです。そしたらいろんな世代の男女問わず、ツリーハウスやってみたいとか、Facebookに投稿するとうちの土地使っていいよっていう人も現れたりして、あるいは宮城県の先輩から「知り合いがツリーハウス作れるからつないであげるよ」って。
そんな感じで繋がって、クラウドファンディングを立ち上げて「町のみんなと一緒にツリーハウス作りをしよう」となって、その母体となるものとして会社を作った。それが”このほし”なんです。ただこれは、ツリーハウスを作るためだけに法人を作るというわけではなくて。
森と地域のつながりについて考える
五城目に来てみると、こんなに自然がいっぱいあるのに、結局家でゲームしてるなんて子供たちも多い。
地域のおじいちゃんおばあちゃんと喋ってると「この山菜は食べれるんだぞ」みたいな知恵をいっぱい授かって、めちゃめちゃ勉強になるしこういうことをしたかったんだよなと感じました。
はたと気づくと地域の子供たちにそういう機会は絶対ないと思いました。
だから、自然の中で生きるとか、自然とともに暮らすとか、あるいは我々の上の世代が持っているいろんな知恵を受け取っていくという場が必要だよねという想いから、このほしは始まったんです。
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何も整備されてない森に誰も入っていかないと考えると、みんなが入りたくなる入り口が必要だなと感じたので、「この指止まれ」で仲間が集まりやすい場所としてツリーハウスづくりに着手しました。
自然があるんだからもっとみんな自然に入ろう、自然に入れば自ずからそこでの楽しみ方とか、そこにいろんな世代の人が入るとそれぞれ世代にあった学びが、癒しが起きていくんじゃないか、そういう期待がありました。
今回はこのほし設立の背景について紹介しました。
次回は、このほしがどんな事に取り組もうとしているのか、について紹介していきます。ぜひご覧ください。
(文:このほし 長内)