入院6日目

5月25日(月)術後3日目。月曜の朝は8:30ごろに婦人科の医師らによる回診があると聞いていたが、どういうわけか私の主治医は7:30ごろやってきた。
「どうですか?」と聞かれたので、「お陰さまで痛みも大分引きました」と伝えると、納得したように去っていった。その後、月曜回診に何人かの医師がまとまってやってきたが、主治医は一番後ろに立って何も言わずにニコニコしている。麻酔医が、手術時にいかに大変だったかを語り、「10年に1度の大変さでしたから、もし次、全身麻酔をするときは先に伝えた方がいいですよ」と念を押してくる。
私としては、もう全身麻酔は受けたくないのが本心だが、とりあえず頷いておく。
その後、処置室に呼ばれ、傷の確認。問題ないということで、ガーゼが置かれていた部分も大きめの絆創膏でカバーされた。これでシャワーも可能とのこと。
これまでもタオルで身体を拭いたりはしていたが、髪の毛のベタつきや、匂いが気になっていたので、心底嬉しい。
処置室の帰り道、午後2時にシャワーの予約をとる。しばらくすると、看護師さんが診察券を持って現れ、今日は胸部レントゲンを撮るという。いつでも良いと言われたので、シャワーの後にしようと思っていたが、午後1時頃、今行けるなら行ってほしいとのことで、急遽レントゲン室に向かう。既に連絡が行っていて、すぐに撮影。
戻ってから支度をしてシャワー室へ。
念願のシャワーの気持ち良さは筆舌に尽くしがたい。ただのシャワーでこんなに幸せになれるのかと、我ながら驚く。
傷は全て絆創膏で塞がれているのでよく分からないが、一つ一つは小さそうだ。ただ、満腹でもないのに全体にお腹が膨らんでいる気がする。そういえば、腹腔鏡手術ではお腹にガスを入れて膨らませると言っていたので、それが残っているのだろう。現代医学、恐るべしだ。そのうち抜けるとも言っていたので、あまり気にしないことにする。
とにかく今日はシャワー記念日だ。
部屋に戻り、今度は洗濯へ。コインランドリーが近いのはありがたい。テレビカードで使えるのも便利だ。30分洗ったら、40分乾燥機を回す。乾燥機から出しても、パジャマはまだ乾ききっていないので、ベッドサイドに干す。
ここで一気に生活感が出る。
夕ご飯は全粥になったが、さして食べる気がしない。お腹に空気が入っているせいか、そもそも空腹感がわかない。お腹が空くって健康の証なのだとしみじみ感じる。

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