40代からの歯科矯正〜その1
子育てもゴールが見え始め平均寿命から考えると人生の折返し地点も超えた。
ふとあと私がやり残していることってなんだろう?と。
八重歯だ。
永久歯に生え変わったときから私には八重歯がある。
顔は決して小さくはないのに顎はすこぶる小さいらしい。
大人の歯が全部生えるスペースはなく、あぶれた2本が八重歯となった。
父母からは
「歯の矯正をしてみるか?」
と何度か聞かれたが、
私が子どもの時代は歯の矯正をしている子たちの歯には銀の装置が付けられ笑うたびにキラリと目立つ…
田舎だったため、矯正のためには片道2時間の歯医者への通院が必須…
ましてやその費用は100万円。
そして私は八重歯が好きだった。
歯科矯正の必要は一切ないと父母に伝えた。
大人になり、海外に行く機会が増えると、何度か言われたのは八重歯のこと。
欧米では歯並びの悪さは育ちの悪さに繋がり矯正は必須らしい。
初対面の人に「あなたはなぜその歯を放置するの?みっともない!」と叱られたことも…。
その言葉には傷ついたが、反面
“日本は八重歯はかわいいという文化なんや!”
とも思った。
日本人としてのアイデンティティを大切にしたい。
言われれば言われるほど意固地にもなるし、八重歯への愛着はさらに湧くしで、矯正することは考えてもみなかった。
でもふと八重歯だった芸能人が気づけば矯正していることに気づくと、やっぱり歯並びって大事なのかなと落ち込むことも。
そして娘たちの3歳児検診。
歯科検診のときに言われたこと
「歯と顎のバランスが悪すぎる。
永久歯が全て生えるスペースはない。
お母さんがその歯並びなので遺伝でしょう」と。
その言葉に子どもたちには小児矯正を受けさせようと決めた。
小1から始めた歯科矯正は10年ほどかかったが二人とも歯を抜くこともなく綺麗な歯並びに。
父母も私にこうしたかったんだろうなと今さらながら矯正を断ったことを申し訳なく思った。
歯は面と向かって話していると自然と目がいく。
娘たちの歯を見ていると私は嬉しくなるが、父母はどうだったのかなと。
でももう40過ぎたBBAが今さら歯の矯正なんて普通はやらないな…と思っていたらこのコロナ禍。
マスク生活。
もしや誰にも気づかれないうちに矯正できるのではと。
そしてめっちゃ近所に矯正歯科が開業。
ひとまず相談だけしてみよう。
40代で歯科矯正なんてあまりしないですよと言われたらやめておこう。
そうして一歩を踏み出した。
2022年8月から始めた歯科矯正の記録としてここに残していこうと思ふ。