アイドルが羨ましくて泣いた話
最近、某アイドルの新規メンバー密着動画をよく見ている。誰を追っかけてるとか応援しているとかは特にないんだけど、自分より遥かに若い女の子たちがプロになって舞台に立つまでを見守っている。
ついこの間まで普通の中高生だった、小学生だった子たちが、切磋琢磨してプロになって表舞台に立つって想像もつかないことだと思う。
しかし、ワイは何故かそこから自分にとっての「プロとは?」を考え始めたらアイドルが羨ましくなって大号泣した。という今日のそんなお話。
アイドルになりたての子たちは、まず初めての舞台に向けてめちゃめちゃ厳しいレッスンを受ける。確かにちょっと先生は怖いかもしれないんだけど、プロならばどうあるべきか、どういう立ち振る舞いをすべきか、どこに気を配るべきか、プロになるということをこれでもかというほど丁寧に説明されている。
「プロになるってそういうこと」
めちゃめちゃ考えさせられた言葉。そうだよなぁ、舞台に立つってそういうことだよなぁって思って。まぁいろいろな映像を見てそう感じたんだけどさ。
プロとは言わないけどこれまでそれに近いことは経験してきてて。
高校生の頃の部活は全国大会に出るマーチングバンドだったんだけど、ちょっとでも気を抜いている人がいると先輩が「やる気ないならステージ立たんくていいから」って言ってた。
舞台に立つってのはそういうことだよなぁって理解したあの時の感情に近いのかなと思ったり。そして本題に辿り着く。
果たして、今の仕事で自分はプロとして振舞えているのだろうか?
もちろん、プロとして振舞っている。自分の中ではそう思っている。しかしながら傍から見た評価というものは分からないので、きちんと他人から見た時にそう見えているのだろうか?とたまに不安に思うことがある。
いろいろあって大卒後に会社員として職場に通ったのは2カ月間しかない。大学生を6年間やったおかげで、それなりの礼儀やマナーはアルバイト時代に身につけられたのではなかろうかと思っている。
電話対応もした、保護者と面談した、社員のメール見ながら本社に問い合わせのメールを打った、お客さんを売り場に案内した、でも、それだけ。
そして会社員の2カ月間は大した研修もなくこれからというところで辞めざるを得なくなった。
会社に戻るのが怖いというトラウマチックな理由でフリーランスになることしか考えていなかった。
するとどうだろう、自分を指導してくれる人はどこにもいない。
そしてフリーランスというのは、例えば誰かの下について仕事をしたとしても「こいつはダメだ」と思ったら即切り落とされる。会社員じゃないので関係を切るのはまぁまぁ簡単。ハードスキルもソフトスキルも、ないと相手が感じたらもう一緒に仕事ができるチャンスはほとんどないに等しいのだ。
そしてその時が来ても聞かなければとくに理由は教えてもらえない。聞いてももうブロックされているかもしれない。と思う。
幸い、まだそういったことに遭遇していないので恐らく、ということにはなる。
しかし、会社員としてたくさんフリーランスと仕事をしたことがある旦那氏は「能力もマナーもなってない人、本当に1回しか見ないから」という。
そういう話ばっかり聞きすぎて、石橋を叩いて叩いて叩き割りながらフリーランスをしている。
話が逸れてしまった。
自分には、直属の上司という存在も社長という存在もないので、必死になって自分の行動を見直しながら、気を付けながら、歩み始めたフリーランス人生を全うしている途中なのである。
そんな中、プロの世界という荒波に揉まれている彼女たちを見ていると途端にものすごく羨ましくなってしまった。思い返せば思い返すほど涙が止まらなくなってしまった。
わたしにもこんなに厳しくしてくれる人がいてほしかった。
そういう風に思ってしまったのである。
若干メンタルが落ちていたタイミングでもあったので、悲観的になっていたという考察も踏まえて「思ってしまった」という表現をしている。
大人になってから、人間には生まれたてのアイドルほど面倒を見てくれる大人はいない。と思う。もちろん、所属する会社によってはいることもあるかもしれない。しかしそうであっても、懇切丁寧に全て言語化して伝えてくれる大人はいないだろう。
自分はもう、自分で考えられるし、自分で考えるべきなのだ。
そう思ったら、「なーんだ、ちょっと甘えたかったんだね」と落ち込んだ自分の頭をなでてもう一回立たせて歩かせることができた気がする。
ただ、フィードバックはあるとありがたいので、一緒にお仕事した方々には改善点があるのかたまに聞いている。たまーに。
あれ?ちょっと甘えてるのでは?????????????
泣くな!!!!!頑張れ!!!!!お前はプロだ!!!!!
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