開業届を出しました!
最近ちょっと忙しくしておりました。
その間にいろいろあったので書いていこうと思います。
転機は突如訪れた。
早起きチャレンジはどうした?というほど起きる時間がちょっと遅くなってしまった。アラームをかけても知らない間に消して寝ている。昼前に起きれたら良い方という落ちぶれっぷり。冬が去ったら起きれるかな?なんて思っていたある日のこと。
その日はパートナーが朝早くから仕事に出かけるために、7時半ごろ寝ているわたしに「行ってくるよ~」と声をかける。「ふ…ぁ…」と声にならない返事をする。その後、いつもなら昼まで2度寝コースなのだが何故か8時ごろには完全に目を覚ましていた。
朝起きてすぐはいつも溜まったSNSのチェックから始まる。まずはLINE。何も来ていないことが基本なので何も来ていないことを確認する。次はFacebook。これも知り合いの更新がほとんどないので何も更新されていないことを確認する。そしてInstagram。こちらは超夜型人間と朝型人間の更新があるのでストーリーと記事を一通りチェック。比較的みなさんがキラキラしているので目が覚めてくる。最後にTwitter。これは隅から隅まで見たいのでゆっくり見る。いろんな人がいるので寝ている数時間で本当にたくさんの更新がある。なんだかんだ中学生から慣れ親しんだTwitterがいちばん好きなのでびっくりするほど時間が溶ける。こうして目と頭を覚醒させて1日を始める。
だがその日はいつもとルーティンが違った。
何を思ったのか初めにTwitterを開いた。数日前から「Adobe XD」がサービスを終えるかもしれないと様々な噂が飛び交っていたデザイン界隈。その続きをバーっと流し見していたところ、あるツイートが目に留まった。
「課題カンプのXDファイルをFigmaに変換してほしい」
「XDとFigmaの経験がある人」
「デイトラWeb制作コースの受講経験がある人」
デイトラ運営者のショーヘーさんのツイートであった。1文字ずつゆっくり読んで内容を理解。何度も何度も読んで確認。
「もしかして…わたしこの条件に当てはまるのでは…?」
「でもまぁこんな感じならできる人いっぱいいるやろしな~」
「…ん-…」
「DMしよう」
ひとまず自分の経歴を確認。
XDはこの前Web制作コースで操作方法学んで使えたから大丈夫。
FigmaはWebデザインコース完走したからけっこう使える自信ある。
Web制作コースは…いま途中だけどやっている!
「よし、DMを送ろう。」
2時間ほど経った頃、スマホの通知が鳴った。パートナーからLINEでも来たかな~と思って開くと、なんとショーヘーさんからDMのお返事が来ていた。「お願いさせていただいてもいいですか」と書いてある。
「???????????????」
いや、自分で送っておきながらこの反応はおかしいのだが、本当に選んでもらえるとは微塵にも思っておらずその瞬間から緊張で心臓がバクバク鳴りだした。
「Slackで招待しますね~」とのことだったのでSlackを開く。チームが作られている。まずは挨拶。それから先に書き込まれていたショーヘーさんの書き込みを読む。
「このはるさんが引き受けてくださることになりました!」
ひぇっ?!ひとり?!ひとりでやるんだ?!
よくよく考えれば分かる。何人かで分担した方が速いかもしれないけどルールの設定が複雑になる。そりゃそうだ。とりあえず指示が来るまでにXDファイルをFigmaに変換する方法を探さねばとひたすらネット検索。様々な方法が取りあげられているがどれもこれもかなりの修正作業が必要そう、ということだけが分かった。
ちなみにXDファイルをFigmaに変換する方法は大きく4種類ほどあるらしい。XDとFigmaが互換性がないからこういう作業が発生してしまう。サービス終了するなら何かしら互換させてから終わらせてほしかったよ…まだXD使えるけど。
そして調べてよく出てきたのがこれ。
・XDファイルをSVGで書き出してFigmaにペースト
・XD2Sketchで変換
このふたつはオブジェクトが若干ズレたり大きさ変わったりしていく。そしてフォントがめちゃくちゃになる。写真が消える。などの不具合が起こる。
オブジェクトのpx単位、運が悪ければ小数点が発生するようなちまちまとした作業を進めていく。さすがにしんどい。しんどかった。ファーストビューほどしかないファイルでも1日で3つが限界。どうにかならんのかね…ともう一度ひたすら検索タイム。そこで「Convertify」というプラグインをFigmaで発見。XDからFigmaに直接変換できるという。試しに1つやってみる。そしてFigmaで生成されたオブジェクトをパススルー50%にしてXDから書き出したページのPGN画像を重ねる(いわゆるトレースをしようとする)。すると、なんということでしょう。文字以外のズレが1pxもないのです。画像や図形の位置がぴっっっっっっったり重なった。革命が起こったのだ。
※Convertifyを使うときの注意点
・コンポーネントしたものは消える。たぶん親は残るのでコンポーネントを生成する余裕がある人はそのまま、とりあえず消えてほしくない人はコンポーネントを全て解除してから。
・フォントは、Figma(もしくはPC本体に)入ってなければ行間や文字間や大きさ等の編集ができなくなる。フォントファイルがあるならインストールしてFigmaに入れておくこと。編集しなくていいならそのままでもOK(場所を変えるのはできる)。
・line-heightの概念が違うのでテキストが多いと修正は多いかも。トレースしてもXDカンプとFigmaカンプの余白の大きさは一緒にならない。トレースで合わせるか数値で合わせておくのかは事前にすり合わせが必要。
・エフェクトが若干狂う。ドロップシャドウのぼかしが何故か半分の数値になる。
・パスなどで作ったオブジェクトはちょっと変形することがある。クローズアイコンやバーガーメニューアイコンなど。
・最重要なのは10ファイルまで無料ということ。11ファイル目以降は月契約で5,000円弱ほど(今のレートで)。もし節約がしたい方はできるだけいろんなファイルを1つのファイルにペーストしてからがいいかも。ただ、ページが多すぎると不具合で途中で止まるといった現象の報告があった。
すぐさま「これ使ってもいいですか?!」と相談。快くOKしてくださり作業効率が7倍速ぐらいになった。いや、盛ったかな、4倍ぐらい。でもこれは革命だった。
ファイルを変換して文字の位置を微調整を終え、チームにファイルを送信。そのあとはコーダーのはにわまんさんがチェックをしてくださる。便利プラグインの欠点をいまいち理解できてないまま提出したのでたくさんの修正依頼がきた。「ここのエフェクトが…」「ここの余白が…」「この位置が…」完全に見落としていた。作業を進めていくうちにプラグインの欠点も理解し、まずは中級編課題のファイル変換を終えた。
はにわまんさんの指示はびっくりするぐらい重箱の隅をつつかれている感じで、今までデザインコースでは指摘のなかったようなところ。しかしこれが大変勉強になった。コーダーさんに優しいデザインというのはデザインコースで少し触れられていたのだが、痛いほど分かるようになったのだ。コーディングの勉強を始めてからというもの、余白の設定や文字サイズの設定など、そのデザインに対して目をつけるポイントが変わったなあぁという実感はあったものの、はにわまんさんの指示は「確かにここが揃ってないと不便だ」と思うようなことばかりで、デザインをするときに気を付けるべき点についてますます理解が深まった。お仕事として受けさせてもらっているが正直わたし自身の勉強になっている。あの時何故か早起きしてDMを送ったのは宿命だったのかもしれない。
上級編の課題ファイルもしばらくして届いた。コーポレートサイトの形で1ファイルに10ページほどある。これは何日かかるんだ…と眩暈がしそうだった。ひとまずプラグインにファイルを変換してもらう。その後XDファイルからアートボードを一つずつPNGで書き出し変換後のファイルのパススルーを50%に設定、アートボードの下に画像をセッティング。思わず「うぇ…」と声が出るほどズレていた。文字だけが。その文字の修正を一つずつこなす。トレースは慣れたもんなので難なくこなしているうちにあることに気付く。そう、「コンポーネント」の存在。TOPページしか見ていないと気付けなかったが、割と使いまわせるパーツがたくさんある。修正が入ったときに楽なのでいろんなパーツをコンポーネントにして配置しなおしていく。これだけで作業効率が爆上がりした。デザインコースで学んだことだ。かつて使いまわすパーツのコンポーネント化を納得いくまで教えてくださったのはデザインコースのメンターいがらしさん。「あぁ…神様…」という気持ちだった。またデザインについて知見が深まった。その他、余白やエフェクトを入念にチェック。中級編課題で指摘を受けたところはきちんと回収。上級編の課題ファイルも変換を終えて提出。現在はチェック待ちという状況である。
よく、デイトラ運営者さんのツイートで「教材で勉強をし続けるより案件を1件こなした方が勉強になる」といった趣旨のツイートを見かけるが、これも今回痛いほど分かった。実務というより勉強だった。お金をいただいて勉強ができる。デザイナーとして、コーダーとして、目をつけるところ気を配るところが本当によくよく分かった。デイトラで勉強を始めて、デイトラに還元できるのは嬉しいなぁと思っていたが、また勉強させていただいた。
なんてことがあった。
初めてのお仕事、それはこの先やることが恐らく無いであろうXDファイルからFigmaファイルへの変換。これはとっても貴重な体験だった。
…あれ?わたし仕事してる。
気付いてしまった。
どうせなら開業しちゃいたい。フリーランスのパートナーに相談。「ええやんええやん!」と。最近は便利なもので、スマホひとつで開業届が提出できてしまう。30分ぐらい格闘して開業届を提出。「本当に開業したの?」というくらい実感がない。開業届の控えとか送られてくるのかな。とりあえず個人事業主になったのである。そんなお話。
デザイナー・コーダーとしての本格始動はもう少し先になりそうではあるが、フリーランスライフが突如始まった。
本格始動するまでにもう少し技術をつけて料金の設定をしてと準備がいろいろあるので、整ったらまた告知します。