アタッシュケース（実証機）

アタッシュケース（実証機）。

サイズ　４４cm×３２cm×７cm。
栗材。拭き漆仕上げ。

栗は三内丸山の遺跡にもあるように古い日本の文化を下支えしてきた素材。広葉樹の割には軽い、水に強い、そしてほのかに辛気くさい色あいがイカす、などなど実用的にも情緒の上でも無視できない個性を備えている。

塗装にはプレポリマーと漆を併用している。極力反りを抑えるためだが、塗りムラを防ぐのが難しくなり作業手順がキチガイのようにややこしくなる。もっともケース内外で温度湿度に差が出来る限り何をしても反りは抑えられないと思われるので、構造上通気性を確保するようにした（要するに枠構造を無駄に増やした）。

おそらく雨降るとマズいことになるだろう。