プロフ撮影。ファッションと小物で世界観を表現する。
世界観を表す具体的な要素とは
5月末に久しぶりにプロフィールを撮影していただきました。
公式サイトのリニューアルに伴うもので、私の仕事内容も多岐にわたっているため、色々なパターンを撮っておきましょう、ということになったのです。
写真は世界観を象徴するものですし、また、そうでなかったら使い物になりません。
具体的には、空間と、ファッションスタイリング、そして小物がものをいいます。
今回は「無」とか「無垢」「空(くう)」=「無限に広がる可能性」をテーマにしました。
そのためスタジオは白い空間を探し出して、撮影です。
モデルとスタイリスト両方やりました
もともとおしゃれ大好きなオリーブ少女で、大学で服飾を学んでいたこともあるので、服のスタイリングは自分で行いました。
そのため服も小物もすべて私物、自前です。
使った物をリストいたしますね。
【洋服】
1.インクブルーの七分袖ブラウス
2.白いブラウス(プリーツの着け衿付)
3.白いシャツワンピ(コート風に着られる)
4.白のワイドパンツ
5.グレージュのマキシ丈巻きスカート
6.レース編みのツーピース7.赤いサンドレス
【アクセサリー】
1.オレンジ色のベレー帽
2.アンティークレースのロングスカーフ
3.ペイズリー柄のシルクマフラー(父が昔使っていたもの)
4.大判スカーフ(21歳の時お土産でいただいたエルメス)
5.レース編みのパーティーバッグ
6.水晶のピアス
7.パールのネックレスと指輪(母が使っていたもの)
8.赤い天然石のピアス
9.赤い時計の部品が入っている指輪(17歳の時、人形作家さんのところで購入)
10.ゴールドのブレスレットとピンキー(小指につける指輪)
11.ゴールドのパンプス(卑弥呼)
【その他グッズ】
1.岡倉覚三の『Tha Book of Tea』アメリカで発売された初版
2.夏目漱石『虞美人草』(復刻版)
3.北原白秋『おもひで』(復刻版)
4.万寿屋の原稿用紙(名だたる文豪が使っていた)
5.モンブランの万年筆(父が使っていたもの)
6.安土草多さんのグラスと花瓶
7.着物(白の訪問着・西陣織の袋帯・帯揚げ・帯締め)
これだけのものをコーディネートして真理子ワールドを表現してみました!
■パターン1
インクブルーのブラウスと白のワイドパンツにパールのネックレスと指輪。原稿用紙で何か書いている様子を。作家としての横顔が感じられるものに。静かな雰囲気。
●パターン2
プリーツの着け衿をつけたブラウスと巻きスカート。モスグリーンの『The Book of Tea』を手にしてオフホワイトのグラデーションと濃い緑をアクセントにしたのと、『おもひで』の本を手にして白のグラデーションに少しだけ差し色の赤を。
パターン3
白のブラウスの着け衿を外して、ワイドパンツと合わせた上で、シャツワンピをコート風に羽織りました。さらに、白いレースのロングスカーフをまとって白のグラデーションに。レース編みの小さなバッグをアクセントにしました。ここに差し色として、ビビッドなオレンジのベレー帽を。ヘアスタイルは自然なカールにしています。
パターン4
パターン3のコーディネートのまま、レースのロングスカーフをペイズリー柄のシルクマフラーに変更。ヘアスタイルは外巻きカールに。おでこを出した状態でベレー帽をかぶります。ほんの少し重厚な雰囲気を出した上で夏目漱石の『虞美人草』を手に。
パターン5
レース編みのツーピースにレースのロングスカーフを合わせて。ロングスカーフは、わざと後ろで結んで長く垂れさせて、Iラインを強調。小物はレースのバッグ。レース×レース×レースの組み合わせです。ヘアスタイルは遊びのあるアップスタイルに。
パターン6
赤いロングドレスをシンプルにすとんと着る。手にはインパクトのある大判スカーフを持って。ただ持っているだけで「赤だけ」の中に抜け感がでます。ヘアスタイルはそのままアップで。
パターン7
赤いロングドレスに大判スカーフを首元で小さく結んで、わざと全面に大きく垂れさせます。一気に華やかなイメージに。
静から動へ。白・紺・朱と「日本の色」を意識
以上、7パターンでした。
白い空間で静謐な雰囲気から、徐々に色を加えていって、最後は躍動するような雰囲気になるようイメージしました。
使った色は、すべて「日本の色」を意識しています。
来ているのは洋服でも、色から日本らしさを感じるようにしています。
ちなみに着物は置き撮りで、今回は着た状態では撮影しませんでした。
軽やかで自由な、抜け感を表現したかったので、着物だとどうしても「いかにも」になるためです。
最後に、物撮りをした素材もご紹介いたしますね。
雰囲気を感じさせる小物たち
最後までご高覧くださり、ありがとうございます。
撮影は日本画家の太宰宏恵さん。
ヘアメイクは中村洋子さんでした。