美しい起ち居振る舞いをつくるコツ
自分がどんな音を立てているか注意する。
しぐさを整えていくうえで、これほど役に立った教えはありません。
お作法以前の美しい起ち居振る舞いを身につけるコツとして
講座などでもお伝えしているほどです。
できるだけ音を立てないように配慮することによって
何が起きるかというと、
「しぐさが丁寧になる」ということです。
歩き方、食事の仕方、物の受け渡し方、ドアの開閉など、
礼法に則った美しいしぐさというものがありますが、
それをひとつひとつ憶えているのもなかなか大変です。
特に大人になってから始めるとなると、
慌ただしい日常生活の中で実践していくのは難しいものがあるでしょう。
形は形として憶えておいて、
ふだんは音に配慮することによって、
ほとんど失礼に当たらない程度の丁寧さが備わってきます。
もちろん、しぐさを美しく整えるには、
指先を揃えることなども大切なコツなのですが、
大きなところでは「音を聴く」、これが何よりおすすめです。
まずはできるだけ音を立てないように配慮することといたしましょう。
~『女子の品格』(致知出版社)より
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